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畑岡奈紗のプレーオフ惜敗に、渋野日向子の「10」も 過去の全米女子プロを振り返り

2018年大会の畑岡奈紗。今年はどんなドラマが待っている?(撮影:GettyImages)

<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前情報◇19日◇バルタスロールGC ローワーC(米ニュージャージー州)◇6621ヤード・パー71>

女子プロゴルファー世界一決定戦ともいえる一戦が、米ニュージャージー州のバルタスロールGCで現地時間22日(木)に開幕する。「全米オープン」や「全米女子オープン」など数々のビッグトーナメントを開催してきたコースで「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」が開かれるのは初となる。

全米プロゴルフ協会(PGA)が2015年から主催に入るようになってから、本大会は米国を代表する超名門コースで開催されてきた。この流れは、選手たちも大歓迎。今回の舞台となるバルタスロールGCは1895年に設立。いまでも厳格なドレスコードが設けられ、ゲストがプレーすることはなかなかできない。

昨年は首都ワシントンD.C.近郊にあるコングレッショナルCC、21年はジョージア州のアスレチックC、20年はペンシルベニア州のアロニミンクGCと、米国を代表するコースが舞台。PGAが管轄する「全米プロ」や「ライダーカップ」で使用するコースが女子にも開放され、女子ゴルフの技術向上はもとより、地位向上にも寄与している。

そんな戦いは毎年、熱戦が展開されてきた。1977年には日本人としてはじめて樋口久子がメジャー制覇を成し遂げた。岡本綾子やそうそうたるメンバーが日本から参戦。好成績を残してきた歴史がある。

記憶に新しいところでは、18年大会。畑岡奈紗が惜しくも2位タイに終わった大会だ。米ツアー初優勝の翌週、初日を10位タイ、2日目を終えて8位タイで決勝ラウンドに進むんだが、3日目はスコアを落とし首位と9打差の23位タイに後退。ところが最終日が圧巻だった。前日のうっぷんを晴らすゴルフで2イーグル・5バーディ・1ボギーの「64」をマーク。追いつきプレーオフにもつれ込んだ。

最終組より1時間も前にホールアウトし戦況を見守ったが、パク・ソンヒョン、ユ・ソヨン(ともに韓国)との三つ巴の戦いに。惜しくも敗れはしたが、メジャー最高位を記録した。

21年大会では渋野日向子がアクシデントに見舞われた。コロナ禍のなか、3日目を前にキャディに陽性反応が出たため、急きょ地元のキャディとのタッグを組んだ決勝ラウンド。その3日目にはパー3で4度の池ポチャで「10」を叩くなど苦しんだ。ホールアウト後は涙を流したが、最終日は持ち直し「67」のラウンド。大会を40位タイで終えた。

ドラマの宝庫、全米女子プロ。今年はどんな結末が待っているのか。

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