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トーナメント会場でボールのダース箱より小さい弾道測定器を発見! プロたちも興味津々?【男子ツアーの“ヒトネタッ”!】

今週の練習場の一部に小型の弾道計測器が設置してある(撮影:ALBA)

ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回は「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」が行われている茨城県の宍戸ヒルズCCから。

会場にある練習場の左3打席に見慣れない黒い機器が設置してある。プロたちが打つ度に、少し離れた場所に置かれているタブレットが反応して、トータルディスタンス、キャリー、ボールスピード、クラブスピード、打ち出し角、スピン量…26種類の弾道データをはじき出す。これはプロたちが持っているオレンジの“あれ”にそっくり。弾道計測器の『トラックマン』だ。

これはゴルフシュミレーターを販売する『GOLFZON』が新しく発売する弾道測定器で、『WAVE』とプリントしてある。使い方はトラックマンと同じで、打席の後ろに置くと、レーダーが打ち出されるボールをとらえて弾道を計算。スマホやタブレットに表示される速度はものすごく速い。もちろん屋内での測定も可能で、GOLFZONがこれまでにインドアゴルフのシミュレーターで培った技術が詰まっている。

驚くべきはその大きさだろう。トラックマンはビジネスバッグ1つ分くらいの大きさがあるが、『WAVE』はその4分の1くらいだろうか。かなりのコンパクトサイズだ。試しにボールのダース箱を横に置いてみると、ほぼ同じ大きさで『WAVE』のほうがちょっとだけ小さい。厚みがないので持ち運びは楽そう。

ツアープロたちは『トラックマン4』や『GC4』といった200万円を超える計測機器を個人で所有しているが、一般ゴルファーが手を出すにはまだまだ値段が高い。この『WAVE』はパター専用計測器とのセットで100万円を大幅に切る価格で今夏発売される予定。大きさだけでなく値段もコンパクトなのだ。

ガーミンからは8万8800円で『Approach R10』という小型の弾道測定器も出ているが、測定項目は『WAVE』のほうが断然多い。プロたちも興味津々で、清水大成が熱心に自分の『GC4』とデータを見比べていたほか、その場で『1台買いたい』と注文するプロもいた。

最近では『トップトレーサー・レンジ』や『トラックマン・レンジ』といった弾道データを確認&記録できる練習施設も増えてきた。また、グリップエンドにセンサーをつけて、コースで一打一打をトラッキングする『Arccos Caddie』や『Approach CT10』といったガジェットも。もはや弾道計測は、ツアープロだけでなく一般ゴルファーにとっても最速上達ツールの一つとして身近な存在になりつつある。そのなかで『WAVE』は新たな波となるかもしれない。

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