2779日ぶりVのエミリアーノ・グリジョ 少年たちとの交流が優勝を呼び込んだ!?
「チャールズ・シュワブチャレンジ」にて、2015年10月「フライズ・ドットコム・オープン」以来、実に2779日ぶりの優勝を果たしたエミリアーノ・グリジョ(アルゼンチン)。先にホールアウトして後続組の結果を待つグリジョと少年2人の交流の様子が、米国男子ツアー公式インスタグラムにて公開された。
18番を2位と2打差の単独首位で迎えたグリジョだったが、痛恨のダブルボギーでトータル8アンダーでのフィニッシュ。後続の結果を待つこととなった。グリジョはレンジに移動し、練習を開始。その際、後ろで見ていた少年2人に「ちょっと打ってみる?」と話しかけ、レンジへと招いたのだった。
グリジョは少年が逆手に持っているのを見て「レフティかい?」と話しかけたり、ショットしたあとに「いい感じだね」と褒めたりと、積極的に少年たちとコミュニケーションを取っていた。プレーオフの可能性があり、ピリピリとしてもおかしくない状況にもかかわらず、子どもたちへの素晴らしい対応を見せた。
グリジョとの交流を終えた2人の少年は、「多分生きてきた中で一番の出来事だよ!」 「本当にとっても素晴らしい出来事だった!彼は本当に良いゴルファーだ」と興奮した様子。最後には、「いつか僕も彼みたいになるんだ」 「そうだねいつか、PGAツアーの舞台で!」と満面の笑みで希望溢れるコメントを残していた。トッププロが夢と希望を与えた瞬間だ。
そして、この小さな善意が、大きな運を呼び込んだようにも思える。プレーオフの2ホール目は16番・パー3。グリジョの放ったボールはグリーン右サイドに外れたかに思えた。しかし、左方向に大きくキックし、ピンそば1メートルほどまで転がっていったのだ。このパットを沈めたグリジョは2779日ぶりの優勝。プロの世界では、ときに運が勝敗を分けることもある。運を呼び込めるかは、日頃の行いにあるのかもしれない。
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