上位シードの日本、韓国が波乱2敗スタート 激戦プールBの動向は?
<ハンファ・ライフプラス インターナショナル・クラウン 初日◇4日◇TPCハーディングパーク(米カリフォルニア州)◇6550ヤード・パー72>
国別対抗戦は初日の競技が終了。前回覇者の韓国、日本、タイ、オーストラリアの予選プールBで“番狂わせ”が起こった。
予選プールは2人でペアを組み、フォアボール形式(それぞれがプレーしていい方のスコアを採用)で対戦。勝ちに1ポイント、引き分けにそれぞれ0.5ポイントが与えられ、3日間での総当たり戦の合計点上位2カ国が準決勝に進出する。初日は第2シードの韓国VS第7シードのオーストラリア、第3シードの日本VS第6シードのタイが対戦したが、上位勢である韓国と日本が2敗を喫する展開となった。
日本は古江彩佳&笹生優花ペア、畑岡奈紗&渋野日向子ペアがともに最終ホールまで粘ったものの、惜敗。チームリーダーの役割を担う畑岡は「最終ホール引き分けに持ち込みたかったんですけど、それができなかったのは悔しい」とポイント獲得はならず。相手に2ポイントを与えてしまった。
初日に大きく出遅れることになったが、それでも「しっかり気持ちを切り替えて、明日は明日で、(両チーム)1ポイントずつ取って日本チームで2ポイント取れるように、集中して頑張りたい」(古江)、「悔しい気持ちはめちゃくちゃあるので、あと2日、しっかりみんなで勝ちを取れるように頑張りたいです」(渋野)と巻き返しを図る。
そして、連覇を狙う韓国にとっても苦しい初日となった。最年長チョン・インジ&最年少チェ・へジンのペアはバーディ合戦を繰り広げるも、最終ホールで惜敗。世界ランキング3位のコ・ジンヨン&ツアー通算5勝のキム・ヒョージュペアは先週大会覇者のハナ・グリーンらを相手に1ホールを残して敗れた。
オーストラリアを率いるミンジー・リーは「わたしたちのプールはどのチームもとても強いから、初日にとてもいい結果を出すことができて、このあとにいい流れを作ることができたと思う。今日は本当に重要な勝利だった」と、横に並ぶ仲間と目を合わせながら笑顔。大金星による2ポイントの獲得は、プール最下位からの予選突破という“下剋上”への大きな一歩となったことには間違いない。
それでも2日目に控える日本戦に向けて、すでに気を引き締めている。「日本チームは(初日2敗で)おそらく結果に満足していないだろうから、明日は勝つことを強く望んでいるはず」。ばん回を狙う日本チームを警戒する。
劣勢となった日本チームと韓国チーム。3日目は直接対決となるため、明日は両国ともに負けられない一戦だ。白熱のプールBを勝ち抜くために、まずは2日目で体勢を立て直したい。
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