• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 佐藤靖子&西山ゆかり 最年長コンビの意義ある優勝【KURE Lady Go Cup】

佐藤靖子&西山ゆかり 最年長コンビの意義ある優勝【KURE Lady Go Cup】

優勝を果たした西山ゆかり(左)と佐藤靖子ペア(大会提供)

<KURE Lady Go Cup 最終日(1日競技)◇26日◇取手国際ゴルフ倶楽部(茨城県)>

30歳以上の女子プロによるトーナメント「KURE Lady Go Cup」が茨城県にある取手国際ゴルフ倶楽部で行われ、西山ゆかり、佐藤靖子ペアが7アンダー「65」をマークして優勝。KUREの商品にちなんだ優勝賞金556万円を手にした。

前半9ホールがベストスコア、後半9ホールが交互にボールを打つオルタネート方式で行うダブルス戦。第1組ででた西山、佐藤ペアはスタートホールの10番から3連続バーディを奪って勢いに乗ると、15、16番でも連続バーディを奪った。

オルタネートの後半は多くの組がリズムをつかめずにいるのを尻目に2バーディ。西山は「後半めちゃくちゃ緊張していた」と苦笑いしたものの、佐藤が「賞金を全部あげないといけないくらい」というキレキレショットでチャンスを演出。危なげなく18ホールを回り切った。

同組で回った東浩子、香妻琴乃ら今年30歳になったばかりの“レディーゴールーキー”もいる中、44歳と40歳のベテランペアが優勝したことは、この大会のもつ意義を体現しているようだった。「(ベテランになっても勝てるのは)ゴルフならではですよね。年齢は関係ない。本当に生涯スポーツだと思う」。年齢だけでなく、佐藤は出産を経てのツアー復帰を経験。西山も結婚して環境が変わっていく中で懸命にプレーをしているだけに、後輩たちに勇気を与える優勝ともなった。

「(今までは)子供を産んだら辞めなきゃいけないというのが昔はあった。これからの若い子が色々な道を選べるように作ってあげるというのは、こういう大会を通してみんなに広まっていったら」(佐藤)

今大会だけでなく、ツアーでも産休制度の整備、託児所の設置が決定するなど、女子プロゴルファーを取り巻く環境もポジティブに変化している。最年長コンビの笑顔はみんなの道標となる。

関連記事