• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 川奈の洗礼を受けて“トリ”、“ダボ”も…2週連続Vねらう岩井明愛「明日は巻き返したい」

川奈の洗礼を受けて“トリ”、“ダボ”も…2週連続Vねらう岩井明愛「明日は巻き返したい」

岩井明愛は巻き返しに力を込める(撮影:福田文平)

<フジサンケイレディス 初日◇21日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)◇6457ヤード・パー71>

前週の「KTT杯バンテリンレディス」でツアー初優勝を遂げた岩井明愛(あきえ)。昨年優勝を挙げた双子の妹・千怜(ちさと)とともにツアー史上初の“双子V”を飾ったが。今週は千怜に続くツアー史上4人目の初優勝から2週連続優勝がかかる一戦。初日は5バーディ・1ボギー・1ダブルボギー・1トリプルボギーの「72」。出入りが激しい内容で、1オーバーは首位と5打差の31位タイと出遅れた。

約1年ぶりに妹と同組になった明愛は、1番ティを下りると『初優勝おめでとう』とギャラリーからの祝福を受けて笑顔を見せた。前週の勢いそのままに、初バーディの3番を皮切りとして6番までに3つ伸ばしたが、8番パー4でまさかの失速。ティショットを左に曲げるとピンまで105ヤードの2打目は、急激なツマ先下がりのラフ。ピッチングウェッジで打ったボールは「フライヤーもあった」とグリーンを大きくオーバーして奥の崖下に落とした。58度のウェッジを手にした3打目、4打目は崖を上がらず、5打目でようやく崖を上がってグリーン反対側、花道横のラフまで運ぶ。6打目を寄せて1パットのトリプルボギーで振り出しに戻った。

11番、16番で取り返したが、終盤でも川奈の洗礼を受ける。かなりの砲台グリーンでショートしたら5メートル級の打ち上げのアプローチが残る名物・17番パー3は、左からの強い風。「距離感は良かったけど、狙い目をもう少し左にしておけばよかった」とボールは風に流されてグリーン右の崖下に落ちた。フワッと上げるアプローチでうまく寄せてボギーでしのぐも、最終18番パー4はラフからの2打目がシャンク。右のOBゾーンに消え、ダブルボギーフィニッシュとなった。

「大変過ぎました。悔しいですね」と肩を落としたが、「明日は巻き返したいです」と力強く語る。「ショットは悪くなかったですし…。ラフからのフライヤー(対策)とか、(川奈特有の)風もある程度今日1日で分かったので」とコース攻略の糸口も見えてきた。

この日奪ったバーディが5つというのは好材料。トリプルボギーやダブルボギーを叩きながら首位と5打差につけている。残り2日間で縮めるには大きな差ではない。「69」で回った千怜は首位と2打差の6位タイ。2週連続優勝、最終日最終組を双子でラウンドという目標に向けてまだチャンスはある。「がんばらなきゃ」としっかりと前を向いた。

関連記事