シン貧打爆裂レポート『RB TOUR ボール』
注目ポイント
『RB TOUR ボール』は、ミズノが2023年2月に発売したボールです。
前モデルは2019年2月の発売でした。通常ボールの新モデルのサイクルは2年ですから、『RB TOUR ボール』はもう新しいモデルは出ない、と考えていた人がいたのも仕方がないことだったのかもしれません。
今回の発売も、欧米のミズノのリリースが先行して、ジャパンゴルフフェアのブースで、国内でも今日から発売しますという発表があったので、販売することを秘密にしたいのか? という疑問を抱いた人もいました。
『RB TOUR ボール』は、99個のプロトタイプによる検証を経て、モデルチェンジをしたそうです。開発期間は、3年間。徹底して、新テクノロジーは、発売サイクルという〆切よりも、その性能の完成度を優先させたということなのだと思われます。
『RB TOUR ボール』のコピーは、“気流を操り、飛ばせ。”と、“強弾道のツアーパフォーマンスボール”です。新テクノロジーは、ディンプルの中央を中心より少しずらした「アクシアルフローディンプル」で、ボールの周囲の気流を乱すことで、ボール後方に発生するボールを引っ張る力を弱めるのです。後ろから引っ張る力が弱まれば、ボールはその分、前に行くというわけです。
通なゴルフファンに説得力があると注目されたポイントは、「272 アクシアルフロー ディンプル」です。ディンプル数が272個しかないボールは、現在のボール市場には存在しません。
ディンプルは厳密なシミュレーションソフトを使って、最も飛ぶ数値に落ち着いています。現在のボールは、320~360個になっています。ディンプル数は、多ければボールが上がらず転がりが多いボールになり、少ないと吹き上がるボールになります。272個は、単純に考えれば、上がり過ぎて飛ばなくなってしまうのです。しかし、ディンプルに施した新テクノロジーは、ボールが高く上がりにくい副作用がある可能性が高いので、そのバランスとして少ないディンプル数は、ちょうど良い可能性があります。
異常に少ないディンプル数が、『RB TOUR ボール』の新しいテクノロジーの効きの証拠になるというのです。興味が湧きました。本当なら、ボールのテクノロジーの歴史が変わります。ワクワクしながら、試打ラウンドになりました。
試打した日は、晴れ、気温は7℃~19℃。微風。グリーンは10.0フィートの速さでした。
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