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関西オープンならではの面白さ 若手が切磋琢磨して伸びる“選手向上大会”

「63」を叩き出して急浮上した平田憲聖。若手注目株のひとりとしてV争いに挑む。(撮影:福田文平)

<関西オープン 3日目◇15日◇泉ヶ丘カントリークラブ(大阪府)◇7051ヤード・パー71>

強い雨という難コンディションの中、蝉川泰果を上回る8アンダー「63」をたたき出し、トータル9アンダー・3位タイに浮上したのが22歳の平田憲聖(ひらた・けんせい)だ。

2021年、大阪学院大学3年時にサードQTを突破してプロ宣言。ファイナルQTでも2位に入り、昨季は1年間、大学生プロとしてレギュラーツアーでプレーしただけでなく、賞金ランキング58位に入ってシード権を獲得した。

昨年は開幕戦の「東建ホームメイトカップ」で予選落ち。少し落ち込んで関西オープンに臨んだが、11位タイの好成績で初の賞金(193万6000円)を獲得した。平田が振り返る。「後輩や同級生が多く出ているので、自然に負けたくない気持ちになります。このトーナメントは特別ですね」。

平田が初賞金を獲得した昨年の同大会。当時、東北福祉大学4年の蝉川が優勝争いを繰り広げ(最終的に17位タイ)、後輩にあたる大阪学院大学3年(当時)の宇喜多飛翔が7位タイでローアマに輝いた。今年は3日目を終えて蝉川が単独トップ、後輩の宇喜多は平田と同じ3位タイ。平田の一つ先輩にあたる河本力(日本体育大学卒)も3位タイと、まさに近い世代がしのぎを削る展開となっている。

さらに、今年も24人のアマチュアが出場したが、近畿大学3年で山下美有夢の弟・山下勝将が13位タイと健闘中。追う世代の成長も着々で、若手の登竜門大会としてすっかり定着した感がある。

「今日はティショットがよくなかったけれど、セカンドショット以降でピンに絡めることができた。トップと4打差? 優勝は意識せず目の前の一打に集中しますが、今日よりはグリーンも難しくなるし、チャンスはあるんじゃないかと思います」。ライバルには負けられないとばかりに、力強く明日への抱負を語った。

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