リーズ戦でヘディングアシストの三笘、ドリブル特化型WGから万能型WGへ変貌中
写真:三笘薫(提供:REX/アフロ)
3月11日、プレミアリーグ第27節「リーズ対ブライトン」の一戦が行われ、2-2の引き分けとなった。
日本代表MF三笘薫は、先制点をアシストし、2点目のオウンゴールを誘発するなど、随所で好プレーを見せた。
しかし、ブライトンは多くのチャンスを作りながらも3点目が取れず、19位に沈むリーズから勝ち点3を奪うことができなかった。
三笘は数多くではないが要所要所で的確なプレーを披露
リーズ戦のブライトンは、勝つべき試合であったと言えるだろう。
それほどエリア内で決めきれないシーンが目立った。
しかし、三笘のプレーだけを見てみると、及第点が与えられるレベルであったと言える。
27分、まずは守備への貢献を見せる。
リーズのハリソンが左サイドからクロスを入れると、ボールは逆サイドに流れる。
これがエリア内逆サイドにいたアイリングの前にこぼれたが、三笘が懸命に戻り失点を防いだのだ。
32分、三笘が得点をアシストする。
グロスが右サイドからクロスを上げると、逆サイドの三笘がヘディングで折り返す。
これをマクアリスターがヘディングで決めてブライトンが先制。
三笘はこのアシストで、今季のアシスト数を「4」とした。
42分にも左サイドを抜け出した三笘がアウトサイドで丁寧にマクアリスターにパスを出す。
シュートは外れたが、三笘は決定的なシーンを演出した。
60分の追加点となったオウンゴールも三笘のドリブルからのクロスがきっかけだった。
プレーの質が変わりつつある三笘
1ヶ月ほど前から、三笘のプレーは明らかに変化しつつある。
以前は、タッチライン際にポジションを取り、足元で受けてドリブルか裏に走ってボールを受けるプレーがほとんどであり、「THE ウイング」といったイメージだった。
しかし、現在では、外に張ることもあるが、積極的にポジションを中に絞りながらプレーしている。
これは、明らかにデ・ゼルビ監督との話し合いの中で決められた約束事なのだろう。
ドリブルで仕掛ける回数は減ったが、周囲との連携で崩す回数は圧倒的に増加した。
リーズ戦でも、ドリブルで仕掛ける場面もありながら、周囲との連携で崩すシーンもあり、さらにはエリア内に積極的に入っていくシーンもあった。
万能型WGとなった三笘は、まだ進化の途中だ。
はたしてどこまでプレーの質を高めることができるのか、今後の三笘に注目していこう。
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