荒木優奈はVならず… 3位フィニッシュで悔い「去年と一緒」

荒木優奈はスコア伸ばせず。悔しい3位フィニッシュとなった。(撮影:ALBA)

<アジア・パシフィック女子アマチュア選手権 最終日◇12日◇シンガポール・アイランドCC(シンガポール)◇6343ヤード・パー72>

4打差逆転Vは叶わなかった。荒木優奈(日章学園高2年)は5バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの「72」で最終日をプレーし、トータル6アンダーの3位タイで大会を終えた。

最終組として多くのギャラリーとテレビカメラを連れてスタートしたなか、出だし1番をボギー発進。だが、2番でバウンスバックを決めると3番もバーディを奪うなど、決して悪くはないスタートだった。

だが、5番をボギーとして再び後退すると、続く6番は2メートルほどのバーディチャンスにつけるも決めきれず。9番も短いチャンスパットを外し、ハーフターン時点で首位との差は5打に開いていた。後半に入っても、好調なショットでチャンスメイクをみせたが「パターがハマらなかった」。伸ばせなかった一日を悔やんだ。

「いま思ったら力が入っていたし、ショットも飛んでいて対応できずにそのまま終わってしまった」。逆転優勝を狙っていたなかでの「72」というプレーに涙をみせる。

特に悔しかったのは終盤に差しかかった15番。2打目からフェードをかけてピンを攻めたが、「フェードだと飛距離が落ちるはずなのに落ちなくて」とグリーンを大きくオーバー。アプローチも寄せきれず、「2パット(のボギー)でよかったのに、パーが欲しかった」と攻めた結果3パットのダブルボギー。「なにしてんだって」と肩を落とす。

それでも16、17番は「思い通りにできた」と意地をみせる連続バーディ。この日イーブンまで戻し、結果は3位タイ。日本勢最上位となった。だが、「去年と一緒だなあ」。昨年大会で同じく日本勢最上位の3位タイで終えたことと「変わらない」と、やはり満足とはいえず。悔しさばかりが残る4日間となった。

次戦は3週間後、海外メジャー「マスターズ」の前週に開催される「オーガスタナショナル女子アマ」が控えている。「ショットの距離感をもう一回見直して、パターは距離感だけではなく打ち方も見直して。万全な状態で挑みたい」とリベンジを誓った。(文・笠井あかり)

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