久保建英も不発、機能不全のレアル・ソシエダが降格圏に沈むバレンシアに敗北
写真:レアル・ソシエダのイマノル・アルグアシル監督(Winner Media/アフロ)
2月25日、ラ・リーガ第23節「バレンシア対レアル・ソシエダ」の一戦が行われ1-0でバレンシアが勝利した。
日本代表MF久保建英はこの試合もスタメン出場し73分までプレー。
残念ながらアシストやゴールといった結果は出せず、悔しい一戦となった。
前節に引き続き降格争いをしているチーム相手に結果が出せなかったソシエダは、完全に機能不全に陥っている。
久保建英は攻守に存在感も途中交代
この試合の久保は、自分自身で仕掛けるというよりも、セルロートやオヤルサバルにパスを供給するような役割を担った。
個で仕掛ける場面もあったが、過去3戦と比べると迫力は落ちていたのは確かだろう。
57分にはバレンシアの鋭いカウンターを受けたが、その際に久保は自陣のエリア内まで猛ダッシュで戻り守備をするなど、攻守においてある程度の存在感は見せた。
しかし、やはりシーズンも後半に入り連戦の疲れが出てきたのか、そのプレーの質や量は絶好調時から比べると一段低いと言わざるを得ない。
ソシエダ自体も、1つ1つのプレーの質は明らかに落ちており、結果が出ないのは当然と言えるかもしれない。
4位のアトレティコ・マドリードはレアル・マドリードに引き分け勝ち点42に伸ばし、ソシエダとの勝ち点差は1となり、5位のベティスは勝利して勝ち点3を積み上げ、ソシエダとの勝ち点差を3にまで縮めた。
ソシエダは、このままでは6位まで転落してしまう可能性も考えられるだろう。
すべての試合が重要となるレアル・ソシエダ
レアル・ソシエダは、3月3日にカディス戦、3月9日にはEL(ヨーロッパリーグ)のローマ戦を控えている。
来季のCL(チャンピオンズリーグ)出場圏内である4位以内を実現させるためには、降格圏争いをしているカディス戦は絶対に落とせないところだ。
さらに、ELで優勝すればリーグ戦の結果問わず来季のCLに出場できるため、ローマ戦も非常に重要な試合となる。
前節のセルタ戦、そして今節のバレンシア戦も、かなりチームとしての調子を落としているレアル・ソシエダ。
奇しくもエースのオヤルサバルが復帰しフォーメーションを変更してから難しくなってきている。
今後、上手くいっていたシーズン半ばまでのように、中盤をダイヤモンド型に戻すといった方法もあるだろう。
久保の出来も含め、果たしてレアル・ソシエダは再び勢いをつけることができるのか、注目だ。
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