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藤田光里プロとともにテレビ撮影しました「トーナメントとは違う意味で生モノ……」【原田香里のゴルフ未来会議】

藤田光里とテレビ収録を行った(本人提供)

ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。三寒四温、という言葉どおり、寒い日と暖かい日が極端な毎日ですが、どうぞご自愛くださいませ。気候によってプレーするときの服装はまったく違うし、花粉もどんどん量が増えているようですが、工夫してゴルフを楽しんでください。

今週は、テレビ番組の出演のお話をしたいと思います。BS松竹東急(BS260ch)の『ゴルフW~We Win 私たちは勝つ~』という番組です。この番組ではおなじみで仲のいい藤田光里プロと組んで、コース(今回の舞台は高麗川CC・埼玉県)のメンバーさんペアと勝負するというものです。

プロペアはティショットをふたりで打ち、どちらか1球を選んで2打目以降は交互に打って行く変則オルタネート方式。アマチュアペアはスクランブル方式での戦いです。オンエアは3月4日、11日、18日、4月1日の4回。夜9時からです。無料で見られますので、よかったらぜひ、ご覧ください。

光里ちゃんとは一緒に試合に出たこともあるし、何度も一緒にプレーしていますが、テレビ番組に一緒に出演するのは実は初めてです。親子といっていいほど年齢が離れているのですが、テレビ番組の出演という点では、私よりはるかに慣れています。私はついつい、いつものように自由奔放に動いたり、しゃべったりしてしまうのですが、光里ちゃんは違いました。カメラの位置や音の拾い方を考えて、それとなく動けるので、勉強になりました。

プレーヤーひとりに1台カメラが付くので、4台のカメラに囲まれながらの撮影とあって最初は緊張していたアマチュアの方も、最後には楽しんでくださっていたようでした。とはいえ、ゴルフとなると私たちもどうしても負けたくない気持ちが出てムキになってしまうのは、仕方のないことですね。

私にとっては、一般のアマチュアの方とゆっくりコミュニケーションがとれるいい機会でした。ホームコースでプレーする上手なメンバーさんが、どんなことを考え、どんな風にゴルフをするのかが間近で見られたからです。

しみじみと感じたのは、「トーナメントとは違う意味で”ナマモノ“だな…」ということです。試合中も優勝争いをしていればずっと撮影されていますが、それほど近くではないし、当然、プレーが最優先されます。

けれども、番組撮影の最優先は映像、音声を収録すること。そちらのペースで歩いたり、カートに乗ったりするし、ずっとカメラが近くにいてマイクもついているので、ある意味、気が抜けません。余計なことを話さないだけでなく、プレーヤーが打つときはつい小さな声でしゃべってしまい「もう少しだけ大きな声でしゃべっても大丈夫ですよ」と言われたりもしました。

時間との戦いもあります。トーナメント以上に、収録は予定どおりに終わらせなければいけないからです。日没との戦いですね。プロゴルファーの仕事は、本当にいろいろあるなぁ、と実感しました。

私事ですが、この番組の制作には私の夫がかかわっていました。トーナメント中継の仕事をしているのをたまたま目にしたことはありますが、番組で一緒に仕事をするのは初めての経験でした。映像で何をどう見せたら伝わるか、という難しい部分に携わっているのを見たのは新鮮でしたし、番組を作るということは大変だと感じました。まぁどんな仕事でも大変ですよね。

レジェンズツアー開幕(太陽生命・元気・長生きカップ 4月28~29日、千葉・東急セブンハンドレッドC)まであと2カ月余り。試合勘を取り戻すいいきっかけにもなった収録でした。

■原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部にで腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。

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