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岩井千怜が初優勝からの2週連続優勝で話題をさらったCAT Ladies 閲覧トップの写真は原英莉花【ライブ写真から振り返る2022年女子ツアー】

調子が上がりそうで上がりきらない、もどかしさを感じさせるシーズン前半だったという原

いよいよ3月2日に2023年日本女子ツアーが開幕する。11月末の最終戦まで38試合、どんな戦いが繰り広げられるのか。22年シーズンを振り返って占いたい。ALBA Netおなじみの「ライブ写真」で、各大会期間中に閲覧数が一番多かった写真から振り返る。

「CAT Ladies2022」(8月19日~21日、神奈川県・大箱根CC)で最も閲覧が多かった写真は、最終日に原英莉花がカメラ目線で何やら恥ずかしそうにほほ笑む姿を写したものだった。
 
原は前々週の「北海道meijiカップ」で出場3試合連続となる予選落ちを喫した後、前週の「NEC軽井沢72ゴルフ」で16位タイ。そしてこの大会で5位タイフィニッシュ。
 
復調のきっかけをつかんだ様子の原は、「先週いい感触がつかめて、トレーニングだったり練習だったりしているけれど、なんか持続が難しくて。意識することとかも、しすぎると行きすぎてしまったり。その兼ね合いが難しいけど、少しずつ理想に近づいている気がするので、前向きに頑張りたいなと思います」と、調子が上がりそうで上がりきらない、もどかしさを感じさせるシーズン前半だったことを明かしていた。
 
この大会で優勝を遂げたのは、ルーキーながら前週の「NEC軽井沢72ゴルフ」で初優勝を挙げた岩井千怜だった。初優勝からの2週連続優勝はツアー史上3人目、岩井はこのとき20歳と47日。これは史上最年少となる快挙だった。
 
最終日は2位に2打差の首位スタートだった岩井だが、出だしの1番パー5でバーディを奪えず2位から出た若林舞衣子、3位から出た勝みなみに迫られた。だが、3番パー3でティショットを2メートルにつけてバーディを奪取し再び突き放す。しかし、その後はパーを並べる展開が続くと、猛追してきた山下未夢有に並ばれてしまう。

その後もパー5の15番を取りこぼすなど苦しい展開が続いたが、やはり並のルーキーではなかった。最難関16番パー4を2オン2パットのパーでしのぐと、17番パー3で5メートルを沈めてようやくこの日2つ目のバーディ。右こぶしを握り締める一打で頭ひとつ抜け出すと、18番ではしびれる1.2メートルのパーパットを沈めて、今度は右手を天高くつき上げた。
 
追いつかれる苦しい展開でも勝つことができたのは、卓越したメンタルコントロールあってのことだった。初めて単独首位で迎えた最終日。「緊張するのは分かっていましたが、最後までドキドキしていました」というなかでも冷静でいられたのは、スタート前の決め事があったから。「周りがバーディを獲っても焦らずにチャンスを待とうと思っていた」という気持ちを保ち続けたからこその勝利だったと話していた。
 
いよいよ3月2日に開幕する23年シーズン、岩井の3勝目、そして原の5勝目が楽しみだ。

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