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全英Vに導いた恩師と“再タッグ”! 渋野日向子が青木翔コーチの指導受け新シーズンへ 「新生渋野です」

渋野日向子(撮影:福田文平)

<ホンダLPGAタイランド 事前情報◇22日◇サイアムCC パタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>

今季の自身開幕戦を迎える渋野日向子が、2020年まで指導を受けていた青木翔コーチのもとで技術を磨き、新シーズンに臨む。プロアマに出場した22日のラウンド後、会場で「この2カ月間は青木さんのところに行っていました」と本人が明かした。

2人は、渋野が日本女子プロゴルフ協会のプロテストに落ちた17年にピンの担当者からの紹介で知り合い、その後指導を受けることに。二人三脚で翌年プロテスト合格を果たすと、19年には青木氏がキャディを務めた「全英AIG女子オープン」で日本勢として42年ぶりの海外メジャー制覇を達成した。しかし21年シーズンの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」初日のラウンド後、「自分が考えてやれることはやれるようになりたいと思った。卒業という感覚」と20年末での契約解消を明かしていた。

まだ正式契約を結んだわけではない。最初は「遊びに行く感覚」で青木氏のもとを訪問したが、「いつでも頼っていいよとずっと言ってくれていた。(自分のことを)一番よく知っている人ですし頼りました」と、年明けからはアドバイスももらっているという。とはいえ「(スイングを新たに)作ってあげると言ってくれた。そうやってパシッと言ってくれるから頼りになる」と、信頼感はあの時と同じ。「2019年に戻すわけではなく、新しいものを作る感じ。新生渋野ですね」ということも強調した。

この2年間は、自ら考えスイング作りなどを行ってきたが、「試行錯誤したことに後悔はない」とキッパリ。「自分のなかでいいスタイルや、これではないというのも少しずつ分かってきた。いろいろ知ることもできたので、それをプラスに生かして。そしたらもっと強くなれる気がする」。経験と新たな知識も融合し、さらに“強くなる”ことを目指していく。

今季初戦を迎えるにあたって、もらったアドバイスは「気合と根性で行ってこい」。当時の関係性そのままの言葉だ。オフには「スイング全般」を見直したことで、今はまだ「不安はある」というのも本音。タイ、シンガポールでの試合は「勉強の2週間」とも位置付けている。そこからの飛躍を目指すシーズン。米本格参戦後の初優勝、そして大目標とするメジャー獲りへ向かっていく。(文・間宮輝憲)

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