U-20日本代表選外の中井卓大、カスティージャでも出番なく試合経験はほぼゼロに
写真:中井卓大(提供:ムツ・カワモリ/アフロ)
千葉市内で合宿を行っているU-20日本代表は、「U20アジアカップ」に向けて順調な仕上がりを見せている。
サガン鳥栖の中野伸哉が負傷により不参加となったが、横浜F・マリノスユース所属の松村晃助を追加招集し、3月3日の中国代表戦、6日キルギス戦、9日のサウジアラビア戦に臨む。
しかし、この世代で最も期待され、名前が売れている中井卓大は選出されていない。
カスティージャでも出番のない中井
レアルマドリードのカスティージャは、現在スペインの3部リーグで首位に立っている。
このままいけば、来季は2部リーグに昇格し戦うことになる。
毎試合がとても重要な戦いとなっているわけだが、それらの試合に中井卓大はほとんど出場していない。
2月12日に行われたアウェーのコルドバ戦で試合終了間際に数分間出場した程度となっている。
そして今回のU-20日本代表メンバー選外ということで、明らかに中井は苦境に立たされている。
同世代には、ドルトムントに所属しているベリンガムやバイエルンのムシアラなどがいる。
どちらもすでにメガクラブで主力としてプレーしており、代表でも欠かせない戦力となっている。
スター選手が揃うレアルマドリードだからというわけでもない。
中井と同じくカスティージャに所属していた18歳のアルバロ・ロドリゲスは、すでにトップチームでの試合に出場し始めている。
今年の10月には20歳を迎えるが、プロとしてのキャリアがゼロのままカスティージャに所属しているならば、日本代表どころか欧州主要リーグのどのクラブでもプレーできないだろう。
ちなみに、現在レアル・ソシエダで躍動している日本代表MF久保建英は、19歳の頃にはレンタルながらラ・リーガのマジョルカやビジャレアル、ヘタフェでプレーしており、着実に試合を通して成長していた。
中井卓大というサッカー選手の現状は、かなりまずい状況であると言えるのだ。
レンタル移籍or完全移籍でまずは試合に出場できる環境に身を置くべき
19歳~21歳という年齢は、サッカー選手にとって非常に重要な期間だ。
身体の強さは完成形に近づき、結果が求められる年齢となっていくからだ。
十分な伸びしろがあるので、プロの公式戦に出場することで、一気にその才能を開花させることもできる。
しかし、その年齢でプロの公式戦に出場できなければ、才能が開花する確率は極めて低くなる。
そういった意味でも、中井卓大はなるべく早くレンタル移籍や完全移籍の希望を申し出るべきだろう。
ぜひ来季は、どこかの欧州クラブで試合に出場している中井のプレーを観たいものだ。
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