新垣比菜は地元・沖縄戦での復活Vへ誓い 「1つでも多く優勝を」【開幕戦注目選手】
昨季はプロになってからずっと手にしていたシードを喪失して戦っていた新垣比菜。9月「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」までは25試合中21試合で予選落ちを喫するなど、昨季からの不振を引きずるようなシーズンが続いていた。
だが、秋口には明るい兆しが見え始める。「中国新聞ちゅーピーレディースカップ」で2017年以来5年ぶりに下部のステップ・アップ・ツアーに出場。結果は46位タイと振るわなかったものの、そこで「年下の選手のアグレッシブなゴルフに刺激を受けた」と終盤戦につながる学びを得た。
「積極的に振ることを意識」するようになり、ゴルフにも変化が。「富士通レディース」で3位に入り、主催者推薦選考会(マンデートーナメント)を勝ち抜けるようになり、極めつけはステップ最終戦「京都レディース」での勝利。勢いそのままQT14位に入り前半戦出場権を獲得し、今季はレギュラー5年ぶりの優勝とシード復活を目指す。
このオフは「ドライバーショットの飛距離が伸びてきた」という復調のなかでも感じた大きな課題、「安定性」を上げることに注力。さらに「1年間戦うための基礎トレーニング、ドライバーショット、アプローチ、パッティング全ての練習」とシーズンを通して活躍できるように、全体的なスキルアップを図った。
唯一沖縄で行われる開幕戦は、アマチュア時代から何度も出場している思い入れの強い一戦。昨年大会は、プロになってから初めての予選落ちも経験した。「今年は気負いすぎず自然体で臨めれば」と語るが、やはり闘志は燃えている。
「コースは熟知しているので、気持ちとプレーがかみ合えば優勝できると思っています。2023年の目標は、1つでも多く“優勝”を重ねることです」。復活Vを飾りひと回り大きく成長した姿を、地元のファンの前で見せてほしい。
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