【試合後インタビュー】F1昇格を手繰り寄せたしながわの守護神・岩永汰紀のあくなき向上心「自分のパフォーマンスや結果をよりシビアに追求していく」
今シーズンのF2制覇に大きく貢献したしながわシティの守護神・岩永汰紀。ボアルース長野との入替戦でも2試合を通じて抜群の安定感を発揮した。
第1戦の序盤、1点リードで迎えた第1ピリオド5分には、松永翔との1対1を完璧な間合いで詰めてブロック。決まっていれば同点というシュートを阻止してみせた。
このプレーに代表されるように、フィクソの白方秀和やサカイ・ダニエル・ユウジらと緻密に連携し、長野の攻撃に対して的確なポジショニングで対応。重圧が掛かるなかでも大きなミスもなく、見事F1昇格を手繰り寄せた。
試合後、25歳の寡黙な守護神に喜びの声を聞いた。
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最後まで勝ち続けて終わりたい
――念願のF1昇格おめでとうございます!入替戦の第1戦、第2戦ともに非常に安定したパフォーマンスを発揮されましたね。ご自身のプレーを振り返って、どのように評価していますか?
昨日も今日もフィールドプレーヤーの選手たちが本当によく体を張ってくれました。そのなかで僕自身も止めるべきところというか、要所をしっかり締めることができたので良かったです。
――いつも通りの、岩永選手らしい的確な予測、ていねいなポジション取りが光ったように見えました。
ありがとうございます。2試合を通じて「入替戦だからこうやってプレーしよう」というのはなくて、あくまでも今まで積み重ねてきたことを普段通り出すだけだと考えていました。昨日、今日といい準備をして臨めたと思います。
――第1戦の第1ピリオド5分、松永選手との1対1を詰めてブロックしたシーンがありました。ABEMAの中継で解説の横江怜さんも「直前の白方選手のスライディングが効きましたね」と言及されていましたが、先ほど岩永選手の言葉にもあった通り、ゴレイロとフィールドプレーヤーの連携も素晴らしかったですね。
本当にその通りで、あそこでもうワンタッチ運ばせてから打たせるのと、運ばれずに相手の間合いで打たれてしまうのでは止められる確率がかなり変わってきます。
自分の体のサイズも考えると、打たれる瞬間にはペナルティエリアのライン際いっぱいまで距離を詰めてコースを消せているのが理想なんですけど、シラさん(白方秀和)のスライディングがなければもう一つ早いタイミングで打たれていた可能性がありました。シラさんが時間を作ってくれたことで、前に出て自分の間合いで止められたのが良かったと思います。
――対シュートだけでなく、時間帯や点差に応じたキックとスローの判断も安定していました。
ありがとうございます。ただ、自分としてはキック・スローの判断や精度は間違いなくまだまだ上げていかないといけない部分だと思っています。よりピッチ全体を見て、ボールを出す直前まで味方の動きをしっかり見極めて、そこにぴったりのタイミングで付けられるのが理想なので。
(フリーになるための)動きの質が高い選手が多いので、それに合わせられるよう、さらにトレーニングで磨いていきたいです。
――来シーズンもしながわでプレーすることになれば、岩永選手個人としても4年振りのF1の舞台となりますね。
そうですね。現時点ではまだ分かりませんが、もし来シーズンも契約していただけたらクラブのために全力で頑張りたいです。
本当にいい環境でプレーさせていただいていますし、だからこそ自分のパフォーマンスや結果に対してよりシビアに追求していく必要があると思っていて。「今日くらいのパフォーマンスなら契約できるかな」という考えはまったくなくて、「まだまだ高めていかないと」といういい緊張感を常に持てています。F1のレベルであっても毎試合コンスタントにパフォーマンスを発揮できるよう、しっかり積み上げていきたいと思います。
――F1昇格というクラブの最大のミッションを達成しました。いったん肩の荷も下りて、これで気持ちよく3月の全日本フットサル選手権に臨めますね!
はい!今年のチームで臨む最後の大会ですし、みんなでしっかり勝って終わりたいです。入替戦が一番大事な試合だったのは間違いありませんが、F1昇格を決めたからといって負けていい試合なんて一つもありませんし、シーズンを通して最後まで勝ち続けて終わりたいという気持ちが強いです。目標はもちろん優勝なので、少し休んでからまたチーム全員でいい準備をして頑張りたいと思います!
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