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上田綺世,サッカー

3月24日の新生日本代表初陣は声出し応援解禁、試すべき「2トップ」というオプション

写真:上田綺世(提供:なかしまだいすけ/アフロ)
新生日本代表の活動スタートが近づいてきている。

3月24日に国立競技場で行われるサッカー日本代表の国際親善試合では、声出し応援解禁となり、確実に大きな盛り上がりを見せることになる。

そんな新生日本代表では、ぜひ「2トップ」というオプションを試すべきだろう。

2トップシステムこそが、日本サッカーの代名詞になる可能性を秘めている。

現代サッカーでは1トップが主流も日本代表には合わない

世界のサッカーでは、長らく1トップが主流となっている。

1トップの左右にWGを配置する「4-3-3」であったり、トップ下を置きWGを中盤の位置まで下げる「4-2-3-1」で戦うクラブが多い。

しかし、日本のサポーターならばご存じの通り、日本にはCFを務められる選手が極めて少ない。

いたとしても、他のポジションと比べて世界基準よりもレベルが低いのだ。

それもそのはずで、CFは相手チームの屈強なCBからのハイプレッシャーを背中で受けながらも体を張りボールキープしたり、ポストプレーをする必要があるのだ。

基本的に身体のサイズや強さのない日本人FWに適性がないのだ。

2トップならば日本人選手の利点を存分に出せる

日本代表には、名将グアルディオラ監督が編み出した「ゼロトップ」を採用すべきと考えるサポーターも多くいた。

確かに、中盤に豊富な人材がいる日本には、合っているかもしれない。

しかし、「FWをなくす」のではなく、「FWを増やす」といった逆転の発想はどうだろうか。

単純な2トップではなく、「エセ2トップ」であれば、世界中の強豪国を混乱に陥らせることが可能となる。

・FWが2枚になるので、古橋亨梧や上田綺世といった「優秀だがワントップとしては物足りない選手たち」が活きる

・ツートップの1枚を中盤の組み立てができる久保建英や堂安律といった選手にすることで、状況によって中盤の人数を増やせる

・三苫薫のスタートポジションを左のFWに置くことで、左のタッチライン側に流れてボールを受け、空いた高い位置に中盤の久保建英や鎌田大地が入り込める

・スピード系に弱い大柄なCBが2枚ならば、スピード系のFWを2枚並べることで混乱させることが可能

・2トップが前半からハイプレスを行えば、強豪国であろうと組み立てが難しくなる

「三笘を活かすならばWG」という考え方もあるが、今後三笘のプレーは確実に研究されていくだろう。

タッチライン際に張っているのではなく、中央左寄りに位置しながらも外に開いてボールを受ける方が、相手としては非常に捕まえにくいはずだ。

2トップの一角ならば、常に高い位置から攻撃を始めることができるため、三笘の攻撃力を存分に活かすこともできるだろう。

新戦力を試すといった注目ポイントもあるが、ぜひ「2トップ」を含む「新たなフォーメーション」も試してもらいたいものだ。

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