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青木瀬令奈と成田美寿々がルアーフィッシングに挑戦 スズキ爆釣に「めっちゃ楽しかった」

粘りに粘って大物を爆釣した青木瀬令奈と成田美寿々(撮影:福田文平)

「途中釣れない時間はしんどかったけど、それを乗り越えて諦めなかったのがよかったですね」と、青木瀬令奈。

シーズン中から休みなくゴルフとトレーニングに励み、オフシーズンに入っても「まったく練習を休む日はない」という青木。ツアープロの日常というのは己に厳しいものだが、たまには息抜きも必要なのではないかと、東京湾での釣りに誘い出した。水深30メートルの底からルアーを巻き上げながら魚の当たりを待つ、スズキ釣りだ。
 
かねてから釣りに興味を持っていた青木は、快く釣行の提案を承諾してくれて、ゴルフ休養中の盟友・成田美寿々を誘ってやって来た。早朝6時50分に川崎の船宿つり幸から出船。30分ほどで羽田沖のポイントへ。ルアーをキャストし始めるも、釣り初心者のふたりに当たりはない。だけど、さすがプロゴルファー。腕を振る動作はお手の物。すぐにコツをつかんでいた。
 
ふたりとも最初に釣れたのは20センチクラスの小物。小さくたって釣れれば楽しい。だが、そうはいかなかった。その後、当たりがなくなりガマンの時間が続いた。ほかの釣り師たちにも当たりはない。昼を過ぎても、まだ釣れない。船長が魚の群れを探してポイントを頻繁に変えるのだが、釣れる気配は訪れない。
 
時間だけが過ぎてゆくが、青木と成田は諦めることなく竿を振り続ける。ゴルフもそうだが、釣りだって基本を教わった後の自分なりの工夫が大事。ルアーをキャストするやり方や糸の巻き上げ方で釣果が変わってくるというもの。
 
ふたりは周りのベテラン釣り師の動きを横目で観察して、竿を振るたびにコツをつかんでいった。そして、その努力がむくわれるときがやってきた。
 
帰港1時間前、ポイントは木更津沖だった。成田のルアーに大物がヒット。見事、60センチクラスをつり上げたのだ。成田のヒットに火がついたのか、青木にも熱が入った。そして青木も続けて大物をヒット。最後の15分は爆釣。結果、ふたりで60センチクラスのスズキを11匹釣り上げた。
 
「長いこと船の上にいるなんてことがないので楽しかったですし、なにより釣れたという結果がうれしいです」と、成田。一方、青木は「ねばったもの勝ちというところがゴルフと似ていましたね。苦しい時間があったからこそ、最後の15分が感動に変わりました」と笑顔で話した。
 
釣ったスズキは川崎駅前の「寿司と日本酒よってき」に持ち込み、刺身や寿司にグリルなどの調理をしてもらって舌鼓を打ち、「自分が釣った魚は、おいしさが違いますね」と、ふたりで笑顔を見せていた。
 
ふたりとも丸一日釣りを楽しみリフレッシュしてくれた様子だったが、青木は帰宅してからトレーニングをするという。「今年はちょっとトレーニングに力を入れているんです。私はインパクトの最大効率で飛ばしているんですが、今と同じ感覚でスイングして結果を上げてゆくにはトレーニングが大事だと思っています。プラスアルファの安定感と飛距離を求めて、昨シーズンの最終戦が終わった翌々日から今のトレーニングを課しています」と、青木。
 
そして、「今年もまずは1勝。それができたら複数回優勝を目指します」と、力強く続けた。シーズン開幕まであと1カ月を切った。青木のさらなる活躍に期待だ。(取材・文/河合昌浩)

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