日本の至宝、冨安健洋はビッグクラブのベンチか、それとも中堅クラブへ移籍すべきなのか
冨安健洋(Photo by Mike Hewitt / getty images sport)
1月15日に行われたプレミアリーグ第20節「トッテナム対アーセナル」の一戦は2-0でアーセナルが勝利したが、気になるのは日本代表DF冨安健洋のチーム内における序列だ。
アーセナル自体は、トッテナム戦の勝利で勝点を47に伸ばし、2位のマンチェスターシティに8ポイントも差をつけ首位を独走している。
しかし、冨安健洋はベンチスタートが当たり前となっており、チーム内の序列が下がっているのだ。
来季CL出場がほぼ確実なアーセナルに残るべきか
冨安健洋は、シーズン序盤は怪我から復帰間もないという理由からしばらくはベンチスタートで後半残り15分ほどの出場が続いた。
しかし、カタールW杯前の1ヶ月間は、スタメンに返り咲き、リーグ戦で4試合連続スタメン出場をしていた。
「このままアーセナルでレギュラーに定着か」と思われたが、W杯後に待ち受けていたのはまたしてもベンチ暮らしだったのだ。
もちろん、怪我の回復具合が万全ではなかったこともあるが、回復した後もスタメン起用はされなくなっている。
ベン・ホワイトとジンチェンコに完全にポジションを奪われてしまっているわけだ。
アーセナルは現在首位を独走しているがゆえに、かなりの高確率で来季のCL(チャンピオンズリーグ)に出場することになるだろう。
現在の戦力を踏まえれば、CLでベスト8以上を目指せるゆえに、アーセナルに残留することでよりレベルの高い経験が手に入るかもしれない。
ただし、チーム内の序列が変わらなければ、ほとんど試合に出られず、経験が積めず試合勘すら失われてしまいかねない。
プレミアの中堅クラブへの移籍という選択肢
日本サッカー史上最高のDFと言われる冨安が試合にあまり出場できないのは、かなりもったいない状況なのは確かだ。
そこで案として浮上するのが、他チームへの移籍だ。
冨安は2021年の夏にアーセナルと4年契約(1年延長オプション付)を結んでいるため、現実的に考えれば今冬の移籍の可能性は低いと言える。
今季は怪我を再発しない体作りに専念すべきゆえに、アーセナル内での序列が多少下がったとしても、それほど悲観する必要はないだろう。
しかし、2023年夏以降も序列が変わらなければ、資金に余裕のあるプレミアリーグの中堅クラブ(できればCBで出場できるクラブ)へ移籍して絶対的なレギュラーとして活躍した方が良いのかもしれない。
来夏以降の冨安のキャリアにも注目しよう。
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