プレミアリーグ再開で存在感を高めたい三笘薫、トロサールとの共存で一気にCL出場圏内へ
写真:三笘薫(提供:なかしまだいすけ/アフロ)
カタールW杯も残るは3位決定戦と決勝戦のみとなり、勝ち残った国の選手以外はそれぞれの所属クラブへ合流している。
日本選手の中でもっとも注目すべきは、やはり三笘薫だろう。
W杯で強烈なインパクトを残した同選手だが、今後日本代表のエースとなるためには、プレミアリーグでも同様のインパクトを残す必要がある。
三笘にとってもブライトンにとっても重要なシーズン後半戦
まずはシーズン序盤からW杯による中断までのおさらいをしよう。
ブライトンは、開幕から3勝1分という最高のスタートを切った。
2017—2018シーズンにプレミアリーグに昇格すると、一度も降格することなく、昨季は9位まで順位を押し上げている。
トロサールやララーナ、マクアリスターといった確かな実力者たちが在籍している。
そこに三笘薫が加わる形となった訳だが、ベルギー代表トロサールというポジションが被る強力な選手がいるため、なかなかスタメンでの出場は叶わなかった。
しかし、監督が ロベルト・デ・ツェルビに変わったことが三苫の環境を一変させる。
監督はトロサールと三笘の共存を模索し、実際にW杯中断前の数試合だけだが試したのだ。
リーグ杯3回戦でアーセナル撃破、リーグ戦ではチェルシーとハンプトンに勝利し、この三苫とトロサールの共存が大成功となる。
今季大活躍のトロサールには、ビッグクラブへの移籍の噂が絶えないが、共存が可能となった現在においては、移籍せずにこのままブライトンで三苫と共に暴れまわってもらいたいものだ。
14試合が終了した時点でのブライトンの順位は7位となっている。
6位リヴァプールとの勝ち点差はわずか1、5位マンチェスター・ユナイテッドとの差は5、4位トッテナムとの勝ち点差は8となっている。
今季は焦らずじっくりとブライトンでのプレーに集中すべき
ブライトンは、三笘とトロサールの共存という形をシーズン通して実現できれば、おのずと勝率は上がり、来季のEL(ヨーロッパリーグ)やCL(チャンピオンズリーグ)出場も狙えるはずだ。
日本のサッカーファンからすると、早くビッグクラブでプレーする三笘を見たいと思ってしまうが、まずは今季ブライトンで高いレベルのプレーを継続し活躍することで、プレミアリーグ内での存在感を見せつけることが重要であると言えるだろう。
すでに体は一回り大きくなり、プレミア仕様の体は身に付けている。
トロサールやララーナ、マクアリスターとの連携も日増しに良くなっていくはずだ。
W杯前に痛めた足首の怪我もおそらく万全に近い状態に回復しているだろう。
シーズン後半は、プレミアリーグで無双する三笘のプレーに期待しよう。
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