勝みなみの安定ドローに秘密あり「背中は丸くして構えています」 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
勝みなみは背中を丸くして構える 胸を張って背中を反って構えると上体が回らずかえって手打ちに(撮影:ALBA)
今季は「日本女子オープン」連覇を含む2勝を挙げてメルセデス・ランキング4位に入り、現在は来季の米ツアー出場権を得るための予選会、Qシリーズに参戦している勝みなみ。安定したドローボールを武器としている勝は「背中を反らさず、丸めてなで肩で構えるようにしたら、球のつかまりが良くなりました」と語る。一体どういうことなのか? 8日発売のゴルフ雑誌ALBA858号ではアドレスについて詳しく聞いている。
ゴルフスイングはアドレスで9割決まるとも言われる。背骨の緩やかなS字曲線を維持してアドレスするとバランスのいい立ち方ができるといわれるが、肩甲骨のポジションが大事になるという。
「以前の胸を張って肩甲骨を真ん中に寄せた構えだと、バックスイングで腕と胸が同調せず、振り遅れやすかったんです。どうもセオリーのように構えてもダメだと感じて、背中を丸めてなで肩で構えるようにしてからは、胸と腕が一体化し、球がつかまるようになりました」(勝)
これだけを聞くとにわかに信じがたいが、プロトレーナー伊藤俊太氏は「肩甲骨を背骨から離すようにしてなで肩で構えると、ワキ下の筋肉が働きやすくなり、肩甲骨周りが固定されるので、手打ちになりにくいのです」と話す。体の構造から見ても理にかなっているのだ。
次にUSLPGAティーチングプロ大谷樹里に、勝のアドレスの作り方を聞くと、「体の正面でクラブを握ったら、両腕を前に出すだけで肩甲骨が背骨から離れた状態を作れます。その背中の形のまま前傾すれば、背中が丸まったアドレスになります。背骨の自然な緩やかなS字をキープでき、胸がスムーズに回せますよ」と教えてくれた。
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