『ブラック＆ホワイト』のイベントに出席した成田美寿々 無期限休養についても話題が及んだ（撮影：ALBA）
スポーツウェアブランド『ブラック＆ホワイト』が10日、新宿高島屋（東京都渋谷区）でトークイベントを開催した。そこにウェア契約を結ぶ成田美寿々、蛭田みな美が参加。詰めかけたファンとの時間を楽しんだ。
成田は先月21日に、自身のインスタグラムで無期限休養を発表。そこから初めてとなる公の場とあって、トークセッションではその話題にも注目が集まった。壇上で、その理由について「最近は上位のリーダーボードを見ても『悔しい』という気持ちが少なくなった。負けたくないという気持ちを取り戻すために発表しました」と改めてファンに報告した。
ツアー通算13勝を誇る成田だが、2020年シーズン（後に21年と統合）開幕前に痛めた腰の影響から不振に陥り、21年末にシードを喪失。今季はレギュラーツアーのみならず、下部のステップ・アップ・ツアーにも8試合出場するなど復活を目指してきた。イベント後の取材では、その1年について「ダラダラやってしまった。中途半端だった」と振り返り、昨年末から考えていたという休養を決断したことも説明した。
ただ前提にあるのは「もう一回、勝ち星が欲しい」という思い。「闘志」を取り戻すための休養になる。無期限としたのは、「期間を決めて来年のQTを目指すようになるのも違う」と、あくまでもモチベーションが高まるのを待つため。休んでる間には、トレーニングなどにも取り組みながら、これまで年末にしかできなかったファンイベントや、セルフケアの勉強、社会貢献など活躍の舞台も広げていくつもりだ。
またこんな考えもある。「これで復活できたら、新しいパターンにもなる。産休して戻るケースはあるけど、それ以外でも休む勇気を与えられれば。みんなが少しでも楽になれればいい」。影響力の大きい、長年ツアーをけん引してきたトップ選手は、その背中で新たなツアープロの道筋を示そうと考えている。
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