唯一足りないトロフィーを獲りに行くメッシのW杯は終わらない、アルゼンチンがPK戦ベスト4進出
写真:メッシ(AP/アフロ)
まさに「死闘」だった。
12月10日、カタールW杯のベスト4を懸けた「オランダ対アルゼンチン」の一戦が行われ、イエローカード14枚が飛び交った激しい試合は2-2(PK3-4)でアルゼンチンが勝利した。
数時間前に行われた「クロアチア対ブラジル」と同じようにPK戦までもつれ込んだ。
PKを2本外したオランダに対して、アルゼンチンは1本外したものの、5人目のキッカーであるラウタロ・マルティネスが決めてアルゼンチンのベスト4進出が決まった。
アルゼンチンがメッシのPKを含む2得点で優位に進めるもオランダが追いつく
前半35分、アルゼンチンはメッシのアシストから幸先よくナウエル・モリーナのゴールで先制する。
さらに、後半28分にはメッシが今大会4ゴール目となるPKを決め、2-0とリードを広げた。
残り時間は少なかったため、このまま順当にアルゼンチンが勝利すると思われた。
しかし、後半38分にボウト・ベグホルストのゴールで1点差にすると、試合終了間際の後半56分に再びボウト・ベグホルストがFKからの意表を突くグラウンダーのパスから劇的な同点ゴールを決め追いついた。
PK戦では再びメッシが決めてアルゼンチン代表がベスト4に進出
まさに百戦錬磨の男のPKだった。
延長戦もオランダ、アルゼンチン共に決定力を欠き、試合はPK戦にもつれ込む。
1番手として登場したメッシは、誰もが緊張で外す確率が高まるW杯のPKを、あまりにも冷静に、あまりにも簡単に決めてしまったのだ。
対するオランダは、1人目ファンダイクと2本目ベルハイス共に外し、一気に苦境に立たされる。
アルゼンチンは4本目のフェルナンデスが外し、5本目まで勝負がもつれるが、5人目のラウタロ・マルティネスが大きなプレッシャーをはねのけてベスト4を決めた。
アルゼンチンが勝利したことで、メッシのW杯はまだ続くことになった。
あと2回勝てば、メッシはまさに生ける伝説となる。
対戦相手はブラジルをPK戦で下したバロンドーラ―のモドリッチ率いるクロアチア。
再び死闘となる予感が漂う。
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