
写真:中井卓大(Koji Watanabe/Getty Images)
10月24日、レアル・マドリードのカスティージャに所属する中井卓大が19歳の誕生日を迎えた。
中井は自身のインスタグラムのストーリーズで様々な祝福されている画像を公開した。
いよいよ10代最後の1年がスタート!中井卓大にとって飛躍の1年となるか
レアル・マドリードの下部組織に9歳で加入してから1つ1つカテゴリーを上げていき、ついにトップチームの1つ下のカテゴリーであるカスティージャまで辿り着いた中井卓大。
しかし、10月24日に誕生日を迎え19歳となったわけだが、世界では19歳でトップリーグで活躍する選手もいることから、決して「若いからこれから」という言葉で済ませてはいけない。
一般的には、ある程度優秀な選手であれば、18~20歳くらいでトップチームに昇格し、少しずつ出場機会を増やしながらレギュラーを目指したり、他チームへと移籍したりする。
しかし、レアル・マドリードは非常に特殊なチームで、たとえ優秀な若手であっても、トップチームに上がれる確率が極めて低い。
なぜならば、世界で最も成功しているクラブであり続けるレアル・マドリードであるからだ。
常に世界各国から一流のサッカープレイヤーを獲得するため、自チームの下部組織の選手を育てて使うといった運営方針ではない。
中井にとっての「レアル・マドリードのトップチームに昇格する」という目標は、実際にはかなり難易度の高いものなのだ。
カスティージャでもベンチが続くが・・・。
現時点での中井卓大の評価は正確にはわからない。
昇格したばかりのカスティージャではレギュラーとしてプレーしておらず、ベンチが続いている。
しかし、9月下旬にはトップチームの練習に複数回呼ばれており、アンチェロッティ監督から期待されている可能性もある。
普通に考えてみれば、「カスティージャで試合に出られないのにトップチームなんて無理でしょ」と思えるが、カスティージャで結果を出せばトップチームに昇格できるというシステムではないので、トップチーム昇格に近い選手を予想しにくいのだ。
実際にカスティージャで主力である選手でも全くトップチームへの練習参加ができないケースもあり、逆に中井のようにカスティージャでの出場機会が少ないにもかかわらずトップチームの練習に頻繁に参加する選手もいる。
レンタル移籍や他のチームへの完全移籍もありえる
中井卓大は、ベンゼマのバロンドール受賞やバルセロナとのエル・クラシコでの勝利をインスタグラムのストーリーズにUPするなど、レアル・マドリード愛が非常に強い。
9歳から10年間も所属しているので当然と言えば当然だが、このままではいつまで経っても欧州トップリーグでプレーすることができないのも確かだ。
仮にトップチームに昇格できたとしても間違いなくベンチ要員であり、満足な出場機会は訪れないだろう。
19歳という年齢を考えれば、「他チームへのレンタル移籍」も選択肢に入ってくるはずだ。
また、もしもレアル・マドリード側が中井を見限るようなことがあれば、他チームへ完全移籍させるといった可能性もある。
はたして中井卓大の10代最後の1年は、どのような年になるのだろうか。
今後の展開に注目だ。
Follow @ssn_supersports