メッシの時代は本当に終わった?データで見る本当の現在地
写真:リオネル・メッシ(Photo by Jean Catuffe)
サッカー界は今、新たな時代へと突入したと言われている。
メッシとクリスティアーノ・ロナウドが10年間バロンドールを奪い合い、ヨーロッパサッカーの顔であった時代は過ぎ去ったのだ。
エムバペやハーランド、ヴィニシウス、ペドリ、ガビといった次世代の主役たちが主役となりつつある。
クリスティアーノ・ロナウドはベンチを温める日々が続き、今季の得点もPKでなんとか奪った1点のみ。
しかし、ここで確認しておきたい。
メッシの時代は本当に終わったのだろうか?
得点やアシスト数といったデータを踏まえた上で考えてみよう。
パリSGで4ゴール8アシスト
(Photo by alphaspirit)
メッシの今季のゴールとアシスト数は、リーグ戦とCLの敬9試合で「4ゴール8アシスト」となっている。
得点への直接関与率(ゴールとアシスト)は1試合当たり「1.33」となる。
パリSGの同僚であるエムバペは8試合で「10ゴール0アシスト」で「1.25」
ネイマールは9試合で「9ゴール7アシスト」で「1.77」となっている。
その他のリーグでは、ハーランドが9試合で「14ゴール1アシスト」で「1.66」
レヴァンドフスキが8試合で「11ゴール2アシスト」で「1.63」
今季ここまでヨーロッパサッカーの主役となっているプレーヤーたちの数字を見てみると、1試合の得点への直接関与率が1点以上の化け物たちがかなり多くなっている。
ちなみにプレミアリーグでハーランドに次いで得点ランキング2位に付けるハリー・ケインは、9試合で「6ゴール1アシスト」で関与率「0.77」
ラ・リーガで絶好調のヴィニシウスは7試合で「5ゴール2アシスト」で関与率「1.0」
ブンデスリーガで今季爆発中の鎌田大地は8試合で「4ゴール2アシスト」の「0.75」となっている。
このデータから分かるのは、ハーランドやレヴァンドフスキ、ネイマール、エムバペなど関与率が1試合1得点を大きく超えるプレイヤーが非常に多いため、メッシの活躍が埋もれているということだ。
得点よりもアシスト数が多いというのも要因の1つだろう。
しかし、データを見ればわかる通り、関与率でいえば彼らの様な化け物クラスのプレーヤーたちと遜色ない結果は出しているのだ。
つまり、メッシ時代はまだ完全には終わっていないのだ。
すでにキャリア通算のゴール&アシスト数の合計が1000得点を超えているメッシ。
今季この調子を維持できれば、その記録はまだまだ順調に伸びていくはず。
メッシはまさにサッカー史最高レベルの伝説のサッカー選手だ。
リーグ戦やCLもだが、おそらく最後の挑戦になるカタールワールドカップでの活躍にも期待だ。
(Photo by efks)
Follow @ssn_supersports