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吉田麻也,南野拓実

吉田、南野…サムライブルーの選手たちの新天地での活躍は?注目の移籍を解説

(大会直前のため再掲載)

欧州サッカーでは移籍シーズンを迎えているが、活発な動きを見せているのが日本代表の選手たちだ。11月にカタール・ワールドカップ(W杯)を控え、ドイツ、コスタリカ、スペインという強国との戦いを前にして、出場機会を求めての移籍や、より高いレベルに身をおいての移籍が目立っている。森保一監督率いる日本代表に選ばれ、さらに世界の舞台で活躍することを目指す、気になるサムライブルーの選手たちのこの夏の動向を追う。(文・井本 佳孝)

南野拓実(リヴァプール→モナコ)

南野拓実
写真:Andrew Kearns – CameraSport /Getty Images
森保ジャパンの背番号10を背負う南野は、リヴァプールに所属した昨季はカップ戦を中心に貴重なゴールを連発し、チームの二冠獲得に貢献した。しかし、欧州屈指の選手層を誇る現状を前に、フランスのモナコへの移籍を決断した。フランス代表のウィサム・ベン・イェデルやドイツ代表のケビン・フォラントが中心を担う前線で、彼らと新たな攻撃のユニットを形成できるか。出番が限られたなかでも得点力の高さはイングランドの地でも認められた南野だけに、フランスの名門で心機一転を図る日本のエースは定期的な出場機会を得て自身の存在価値を再び証明して、日本代表での戦いにも繋げたいところだ。

板倉滉(マンチェスター・シティ→ボルシアMG)

昨季はシャルケでチームの主軸としてチームの1部昇格に貢献した板倉は、所属先のマンチェスター・シティから完全移籍でドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシアMGに加入した。日本代表でも6月の4連戦で存在感を示すなど充実の時を過ごす25歳は、CBに加えてボランチでのプレーも新天地では期待されている。日本代表ではアンカーを務める遠藤航のバックアッパーが実質不在の現状があり、身長に恵まれ、1対1でのデュエルも期待できる板倉がボルシアMGで中盤の一角としてプレーすることになれば、11月にW杯を戦う森保ジャパンにとっても貴重なオプションが増えることになる。日本代表の守備におけるキーマンの1人である板倉がブンデスリーガで見せるパフォーマンスに注目だ。

守田英正(サンタクララ→スポルティング)

アジア最終予選で日本代表のインサイドハーフとしてレギュラーを掴んだ守田は、サンタクララからスポルティングへ移籍。ポルトガルの強豪にステップアップを果たした。昨季リーグで2位に入ったチームはチャンピオンズ・リーグ(CL)への出場も決めている。ボランチの一角としての起用が想定される守田だが、11月にドイツやスペインといった強国との対戦を前に、CLの舞台に挑戦できることは大きなアドバンテージになり得るだろう。川崎フロンターレからポルトガル移籍後に、中盤でのフィルター役としてだけでなく繋ぎのプレーや自らがゴールへ向かっていくプレーなど幅を広げてきた守田。新天地でさらなる成長をし続けることで、日本代表の中盤にさらなる安定感と相手に与える脅威が増すだろう。

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