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「HR→HR&盗塁→勝利投手→2HR」。大谷翔平が魅せた“衝撃の4日間”を振り返る<2021百選>

投打で異次元の活躍を見せた大谷。まるで漫画やアニメの主人公のようなパフォーマンスに世界が沸いた。(C)Getty Images
 2021年のスポーツ界における印象的なシーンを『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、大谷翔平が米球界に衝撃を与えた4日間をプレーバック。二刀流で世界的な注目を集めていた偉才は、投打で文字通り異次元の活躍を見せるのだった。

記事初掲載:2021年6月19日

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 いま、我々が目にしているのはリアルな世界なのか。それとも、漫画、ゲームの世界なのか。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)を見ていると、本当に“訳が分からない”という思いがこみ上げてくる。もちろん、いい意味で、だ。

 現地時間6月18日、大谷は、本拠地で行なわれたデトロイト・タイガース戦に「2番・DH」で先発出場。5回に2ラン、8回にソロアーチを叩き込む自身2年ぶりの1試合2本塁打の大活躍を見せて、チームを勝利に導いた。これで今季の本塁打数はメジャー2位の21本。アメリカン・リーグ最多のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)に1本差まで迫った。
  もちろん、この試合のパフォーマンスも相当に凄まじいものである。しかし振り返ると、この「4日間」は、形容しがたい衝撃的な日々だった。

・6月15日アスレティックス戦:18号本塁打
・6月16日アスレティックス戦:19号本塁打
・6月17日タイガース戦:3勝目/6回1失点
・6月18日タイガース戦:20&21号本塁打

 6月15日に6試合ぶりとなる18号本塁打を叩き込むと、翌日には2試合連続となる19号。さらには一発を打った次の打席ではセーフティバントを決め、すぐに10盗塁目もマークしている。

 そして休みもなく、17日には「2番・投手」として先発マウンドに。無安打に終わるも2つの四球を選んで出塁すると、投げては味方の守備にも助けられて6回1失点の好投。見事に3勝目を挙げた。

 そこにきて18日、登板翌日も一切疲れた様子もなく先発出場。直前には、日本人初のホームラン・ダービー出場を表明したなかで、2年ぶりとなる1試合2本塁打を叩き込み、自ら“祝砲”を打ち上げたのだった。

「4日のうちに4本のホームランを放ち、先発投手として白星」。いまこの言葉を綴っていても、「え、これは現実なのか?」と試合記録を見直してしまうほど、すごいという声しか出てこない。

 18日の試合ではスタンドから「MVP」コールが巻き起こった。これは本拠地だからではなく、敵地であっても鳴り響いている。誰もが認める堂々のMVP候補。このまま故障なくシーズンを完走し、2001年のイチロー以来となる快挙を成し遂げてほしいものだ。

構成●THE DIGEST編集部

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