「デニとルイとプレーした時間帯がすごく良かった」王者に敗退も、クーズマは守備の連携に手応え<DUNKSHOOT>

クーズマはアブディヤと八村の守備を高く評価していた。(C)Getty Images
ワシントン・ウィザーズは現地2月1日、敵地で昨季王者のミルウォーキー・バックスと対戦し98−112で敗退した。

この日のウィザーズはエースのブラッドリー・ビールが左手首を痛めて欠場。代わりにアーロン・ホリデーがスタートしたものの、試合序盤からバックスに主導権を握られ、前半で2桁点差をつけられる苦しい展開に。

それでも25得点、11リバウンドをマークしたカイル・クーズマやシックスマンのモントレズ・ハレル(20得点、5リバウンド)の活躍で徐々に点差を縮め、第4クォーター残り8分半には八村塁の3ポイントでこの日初めてリードを奪う。

ウィザーズはこの流れを維持したいところだったが、その後はヤニス・アデトクンボ、クリス・ミドルトンを中心としたバックスのオフェンスを止められず再び点差を広げられ、2019−20シーズン以来の6連敗となった。

試合後、クーズマは「優勝候補と対戦する時は、終盤にミスを最小限に抑えてプレーしないと勝てない。今日は最後の4分間それができなかった」と反省の弁を述べた。

ただ一方で「今日はデニ(アブディヤ)とルイとプレーした時間帯がすごく良かった。それが収穫だった。3人ともミドルトン、ドリュー(ホリデー)、ヤニスにサイズを生かしてディフェンスができた。もっと噛み合っていけばより良いディフェンスができると思う」とアブディヤと八村と出場時のチームディフェンスに手応えを感じているようだった。
ウェス・アンセルドJr.・ヘッドコーチも「サイズのあるルイ(203センチ)とデニ(206センチ)、そしてクーズマ(208センチ)の3人がスイッチしてミドルトンを止めることができた。ヤニスは誰にとっても厄介だが、3人のサイズが生かせたと思う」と振り返った。

この日アブディヤは6得点、6リバウンドに加え、出場時の得失点差はチーム最多の+14を記録。8得点、3リバウンド、2アシストの八村の得失点は15分以上出場した選手ではアブディヤに次ぐ数字(±0)で、ミドルトンはシーズン平均19.6点を下回る13得点、フィールドゴール33.3%(4/12)だった。

八村は過去2シーズン先発を務め、アブディヤはルーキー時代の昨季に56試合中32戦でスタメン経験がある。さらに両者ともサイズと機動力を武器にディフェンスで複数のポジションをカバーでき、レーティングもチーム上位にランクしている。

今年に入って悪化している失点(113.9点/リーグ22位)、そして現在のチーム状況を打開するために指揮官はラインナップ変更に着手するのか。また、2月10日に設定されているトレード・デッドラインまでに選手の入れ替えはあるのか。2年連続のプレーオフ進出に向け、ウィザーズの動向が注目される。

構成●ダンクシュート編集部

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