セルティック加入の日本人3選手の起用法を現地紙が予想!前田大然を加えた前線は「対処できる守備陣はいない」
古橋亨梧擁するセルティックが、さらに横浜F・マリノスからレンタルで前田大然、川崎フロンターレから旗手怜央、ガンバ大阪から井手口陽介と、日本人3選手を獲得したことは、現地スコットランドでも大きな話題となっている。
アンジェ・ポステコグルー監督の教え子だった前田は言うまでもなく、他の2人についてもチームは違えど、指揮官がそのプレーを直に目の当たりにした上での獲得ということで、現地メディアには新戦力に期待を寄せるところも少なくない。一方で、元スコットランドMFで現在は英国公共放送『BBC』のコメンテーターを務めるマイケル・スチュワートは「ポステコグルー監督のルートを活かした良い補強」と評価しながらも、「若手や国内出身選手も維持されることを望んでいる。アイデンティティーを失ってはならない」と主張した。
しかし、これに対してはセルティックの専門メディア『VITAL CELTIC』が「奇妙な批判」と反論。常に同クラブが自国代表に恩恵をもたらすチームの核を伝統的に有し続けているとし、現チームにもカラム・マグレガー、アンソニー・ラルストン、デイビッド・ターンブルら重要な役割を担っている「自家製のスコットランド人」が多くいる他、間もなくユースからも昇格する自国選手もいると指摘。その上で、「宣伝という面でも役に立つ日本人との契約について、スチュワートは欠点を探すのではなく、これを祝うべきだ」と綴った。
さて気になるのは、日本人選手たちがいかに起用されるかだが、現地紙『THE SCOTTISH SUN』が彼らを加えた上でのベストな布陣を予想。4-3-3のフォーメーションで左SBに旗手、中盤の左に井手口、そして右ウイングに前田。もちろん、今や不可欠の存在となった古橋はCFに君臨する。この並びについて同メディアは、「フィットすれば、かなり素晴らしいチームになる可能性がある」と評価している。
各選手にも言及しており、旗手に対しては「主に左SBだが、セルティックでは中盤でもプレーできる。新進気鋭のタレント」、井手口は「ダイナミックなMF。2018年にリーズへ移籍し、スペイン(クルトゥラル・レオネサ)、ドイツ(グロイター・フュルト)へレンタルされた」、そして前田については「スピーディーな日本代表ストライカーで、昨季のJリーグ得点王。彼を加えることで、チームに特別な何かがもたらされる」と記された。
ちなみに、予想布陣の他のポジションの選手は、GKジョー・ハート、右SBヨシプ・ユラノビッチ、CBキャメロン・カーター=ヴィッカーズ、クリストフェル・ジュリアン、右MFトム・ロギッチ、中央MFマグレガー、左FWジョッタとなっている。
英国の総合メディア『HITC』は、「3選手の加入はいずれもエキサイティングなものだが、なかでも得点力の高いマエダは、最も注目される存在のひとりだ。昨季、Jリーグ36試合で23ゴールを生み出した24歳は、ダイビングヘッドや大胆なロブなど、様々な形でのフィニッシュを披露した。彼とキョウゴ、そしてジョッタを加えた攻撃は非常に興味をそそるものであり、これに対処できる守備陣はほとんどいない」と、新たなFW選手に期待を寄せた。
同メディアはまた、クラブが公式SNSなどで旗手を「ユーティリティープレーヤー」と紹介したことに注目。この言葉は、少しばかり失礼な意味合いを含んでいるとのことであり、クラブがこの表現を選んだことに「非常に奇妙だ」と綴り、同じ印象を持ったファンの「クラブが彼をユーティリティープレーヤー呼ばわり?」「何か変だ」「誰も旗手のベストポジションを分かってないのか?」「うまくいけば旗手の多様性が、彼をひとつのポジションに縛り付けない」といったSNSでの投稿を紹介している。
構成●THE DIGEST編集部
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