THINK SPORTS『リーダーシップ』
スポーツにおけるリーダーシップは、度々取り上げられて話題になる重要な項目だ。とくにチームスポーツにおけるリーダーの存在は、そのチームの活動や、勝利を目指して結果を出す過程において、とても大切になる。
ビジネスでの世界では、リーダーシップは組織の経営者や部署のトップだけでなく、本来はすべての人に必要なスキルであって、それは日々結果を出すために活動するスポーツから身に着けることができる、という考え方がある。そんな面からもスポーツでのリーダーシップは注目されている。
長年研究されているこのリーダーシップには、さまざまな型があるそうだ。みんなに目標を提示して引っ張っていくタイプ。周りの人にアドバイスしながらサポートしていくタイプ。自らがお手本を示していくタイプ…など。
ここでは、日本代表のキャプテンとして3度のワールドカップに出場している、サッカーの長谷部誠選手の振る舞いがわかりやすいだろう。自ら先頭に立って戦う姿勢を見せ、そして審判や監督とのコミュニケーションも先頭に立って、チームを良い方向に導いていく。所属のドイツ・フランクフルトでも、味方に盛んに指示を出し、鼓舞する姿勢が見られている。
今リーダーシップは、その資質がある人のみが発揮するのではなく、スポーツをする人みんなが持つべきスキルであるとする考えが浸透してきている。
例えばある少年サッカーチームでは、チーム全員が何かしらの「リーダー」に就いて活動するそうだ。相手チームの分析をするリーダー、大会の日の集合時間や食事の時間などを指示する時間管理リーダー、他チームや関係者への挨拶を先導する挨拶リーダー、活動日の持ち物を案内し忘れ物がないかチェックする忘れ物リーダーなど。
このようにしてチームに関わる一人一人が自分の行動に責任を持つようにして、リーダーシップを育てるのだそうだ。
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