工藤公康が娘・遥加の新コーチに就任「まずは走れと言われて、最近毎日10キロ走っています」 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
工藤遥加が来季に向けて新体制を明かした(撮影:佐々木啓)
工藤遥加は2020-21のロングシーズンを賞金ランキング80位、メルセデス・ランキング75位で終え、シードを逃した。22年シーズンの出場権をかけて臨んだQTファイナルステージの最終順位は33位で、来季の前半戦にはある程度出場できる見込み。その工藤が「お父さんがコーチになりました」と明かした。
父の工藤公康といえば、48歳で引退するまで11度の日本一を経験し、歴代13位の通算224勝を積み上げた左腕。実働29年は歴代1位タイとなっている。15年に福岡ソフトバンクの監督に就任してからは5度の日本一に導いたが、今シーズンをもって退任。11月に行われた「TOTO ジャパンクラシック」や12月のQTのときには会場を訪れ、娘を近くで見守っていた。
父・公康について娘は、「左利きだけど体の調子が悪くても平気で70くらいで回ってくる。すごく上手いです」と話す。父は選手時代、左投げ左打ちだったがゴルフでは右打ち。「あれだけ長くプロ野球で活躍していたし、体の構造や動きをすごく研究していた。だからいろいろ勉強になります」。遥加はこれまで何人かのゴルフのプロコーチについて習ってきたが、50歳近くまでトップフォームを維持し続け、多くの実績を残した父のノウハウを学ぶ考えだ。
「まずは下半身を安定させるために走れと言われて、最近毎日10キロ走っています」と、すでに来季に向けて父の指導は始まっている。また、「父は30歳まで遊んでいて体調を崩したこともあったけど、その後栄養面を勉強して、母も協力して長くプロ野球で活躍しました。父も母も家族総出で私のサポートしてくれると言ってくれました。来年に向けてしっかりトレーニングしたいと思います」。長いシーズンを戦う体調管理の面でも不安はない。
身長171センチと体格に恵まれ、父譲りの身体能力でツアーでも屈指の飛ばし屋である遥加が、工藤家一体となった新体制で初シード&初優勝を目指す。
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