最高の一瞬『スピードスケートならではの姿勢_清水宏保(スピードスケート)』
僕がスピードスケートの写真を撮り始めてから、清水宏保選手のようなインパクトのあるスケーターは後にも先にもいません。
金メダルを獲った1998年長野オリンピック前後の頃の彼の滑りには、いつもワクワクさせられて撮影していたのを覚えています。
身長が低く、外国人選手と比べると頭1つどころか、3つも4つも違ったりするんですが、その差を彼はあの代名詞とも言える太モモで対抗していました。鍛え方がハンパない。あの太モモの筋肉のすごさは、ちょっと今も忘れられないですね。
写真はスタートダッシュして、最初のコーナーに入るところです。スピードスケートの写真はここで撮るのが王道で、昔はカメラの性能の事情もありましたから、スピードのなかでいい1枚を撮れるかどうかは、かなり緊張感がありました。
少しブラして遊んでみましたが、ものすごいスピードで突っ込んでくる500mのレースならではの迫力。低い姿勢と腕の振り。清水選手の太もものすごさもうまく収まったかなと思います。
▼岸本勉(きしもと・つとむ)
1969年生まれ、東京都出身。
10年余りスタッフフォトグラファーとして様々な国内外のスポーツイベントを撮影。2003年に独立、「PICSPORT(ピクスポルト)」を設立。良くも悪くも人の記憶に残る写真を撮ることを心がけている。オリンピックは夏季冬季合わせて14大会、FIFAワールドカップは7大会、ほか国内外問わず様々なスポーツイベントを取材。2015年FINA世界水泳選手権カザン大会より、オフィシャルFINAフォトグラファーを担当。国際スポーツプレス協会会員(A.I.P.S.)/日本スポーツプレス協会会員(A.J.P.S.)
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