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【日本代表/WEB取材】「中心になるか、呼ばれないか」。“天才ドリブラー”仁部屋和弘がW杯メンバー14人に残るために必要なこと。

5月3日から5月5日まで、茨城県でトレーニングキャンプを行う日本代表。3月25日から4月9日まで16日間におよぶ長期合宿に続く今回は、これまでとは異なる大きな意味をもつ活動となる。4月21日に、今年9月に開催されるFIFAフットサルワールドカップリトアニア2021の出場が決定してから初めてのキャンプとなるからだ。AFCフットサル選手権(アジア選手権)が中止となるなかで手にしたW杯出場権。ブルーノ・ジャパンは、残りの5カ月弱をどのように過ごすのか。最終メンバーには誰が選ばれるのか。午前と午後に2回のトレーニングが行われた4日、日本代表でエースとして牽引する活躍が期待される仁部屋和弘がオンライン取材に応じた。

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今こうやってフットサルができているのは妻と娘のおかげ

──W杯出場が正式に決まりましたが。

AFC(アジア予選)がなくなったことについては、正直すごいショックでした。前回大会で出場権を逃した悔しい思いをしていたので、予選を戦ってW杯出場を決めたかったなというのは本心です。ただ、僕らのやることは変わらない。W杯に出るというより、W杯で勝つことが目標だと思っています。ブルーノ監督からも「ここからはW杯に向けて進んでいきましょう」という話があったので。もちろん、メンバーに残りたいという以上に、W杯で勝ちたいという気持ちが強いので、ただ出るだけでなく、勝つために自分ができることを100%出し尽くしたい。残り日数も少ないので、1日1日が本当に勝負だと思って過ごしていきたい。

──この4年間で(2018年の)活動休止の期間もあったが。仁部屋選手にとってW杯はどんなものでしょうか。

生き甲斐ですかね。僕たちは、というか、僕はフットサルという競技が大好きで、それを仕事にして生きていることは本当に幸せ。活動休止とかいろいろなことがあった中で、フットサルができていることは幸せ。W杯という素晴らしい舞台に向かって、チーム全体として進めていると思います。

──娘にW杯を戦う姿を見せたいという思いは?

僕が活動休止をしていた時に妻にも娘にも力をもらって、今こうしてフットサルをしていられるのは2人のおかげです。次は僕がたくさんのエネルギーをあげられたらと思っています。

──アスリートして一番良い年齢で迎えるW杯になると思うが、特別な思いは。

常に今が特別だと個人的には思っているんです。なんなら今日の合宿も特別だなと感じています。Fリーグの舞台に立てることが特別だし、日本代表のウェアを着て練習できること、全てが僕にとっては特別なことです。

──2012年のW杯でカズが入って最終メンバーから落選。最終メンバーに残るために改めてアピールしたいことは。

僕がこのチームで要求されていることはドリブルだったり、攻撃でのチャンスであったり、守備の強度だったり、そうした全てを高いレベルで出さないといけないと思っています。

──日本代表から外れた期間もあったが、ブルーノ監督と話すことはあったのか。

ブルーノ監督からは波があるというか、メンタル的な部分で課題があるという話をされました。自分がそういうところを克服すれば呼ばれるだろうし、そのままだと呼ばれないだろうなと。個人的には僕のような選手は、中心になるか、呼ばれないかだと思っています。チームの中心になって引っ張っていれなければ、僕がいる意味はありません。そういう覚悟を持てというメッセージだったなのかなと考えています。

──W杯の結果はフットサル界にとってどんな意味を持つ?

日本代表はその競技の象徴だと思っています。やはり、勝たないといけないですし、フットサルの魅力を伝えないといけない。いろいろな責任を背負っているので、自分なりに伝えていきたい。

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