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シフィオンテクが逆転で全豪の準決勝進出!スポーツ心理学者のおかげで「解決策を見出すことに集中できる」<SMASH>

2020年の全仏優勝以来となるグランドスラム準決勝に駒を進めたシフィオンテク。(C)Getty Images
 いよいよ大詰めを迎えているテニス四大大会「全豪オープン」(1月17日~30日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート/グランドスラム)は現地1月26日に女子シングルス準々決勝を実施。第7シードで世界ランク9位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)が同115位のカイア・カネピ(エストニア)を4−6、 7−6(2)、 6−3の逆転で下し、同大会初のベスト4進出を決めた。

 この試合は序盤からシフィオンテクがラリー戦でカネピに主導権を握られ、第7ゲームでブレークを献上。その後もプレーの質が上がらずに第1セットを落としてしまう。

 第2セットも第1ゲームで早々にブレークを喫す苦しい展開となったが、直後の第2ゲームでブレークバックに成功。タイブレークの接戦の末に1セットオールに持ち込むと、迎えたファイナルセットではシフィオンテクが2度のブレークを奪い、3時間1分にも及ぶ死闘を制した。

「特に今日のようなタフな試合に勝った後というのは自分自身を誇りに思うわ。第1セットを失った後のカムバックは、私にとって新しい経験だった。準決勝に進出できたことはとてもうれしく思っている」
  試合後のインタビューでそう喜びを表現した20歳は、ここ3年ほど共にツアーを周っているスポーツ心理学者のダリア・アブラモビッチ氏の存在が自身の大きな支えになっていると語る。

「以前は(自分の中で)何を変えればいいのかが明確ではなかったけど、今はコート上でより考えることができるようになった。一緒に帯同しているダリア氏にサポートを受けることで自分の感情をコントロールし、解決策を見出すことに集中できるようになった」

 インタビューの最後にはダニエル・コリンズ(アメリカ/30位)との準決勝へ向け、「彼女(コリンズ)はとても調子がいいし、自信に満ちているのがわかるけど、それは私だって同じよ。いい試合になることを願っている」と意気込みを語ったシフィオンテク。2020年9月の全仏オープン以来となる2度目のグランドスラム優勝が近付いているだけに、期待は高まるばかりだ。

文●中村光佑

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