ナダルがジョコビッチの躍進を断言!「“四大大会最多優勝選手”の称号を手にするのは彼が本命だ」<SMASH>
左足のケガで戦列を離れている男子テニス界のレジェンド、ラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク6位)が欧州スポーツメディア『EUROSPORT』のインタビューに登場。その中で宿命のライバルである世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)について、「グランドスラム最多の優勝回数でキャリアを終える可能性は高い」と予想している。
約15年にわたって男子テニス界を牽引してきたナダル、ジョコビッチ、ロジャー・フェデラー(スイス/16位)の「ビッグ3」は、3人全員がグランドスラム優勝20回で並ぶという金字塔を打ち立てている。だが、ここ最近はナダルとフェデラーが共にケガで長期離脱を強いられており、ジョコビッチが今季だけで全豪・全仏・ウインブルドンを立て続けに制覇した。
フェデラーの復帰の見通しが立たず、自身も苦境に立たされる中、ナダルは「彼(ジョコビッチ)が『四大大会の最多優勝回数を誇る選手』という称号を手にするための最適なポジションにいる」と断言した。
その根拠についてナダルは「フェデラーはフェデラーの場所にいて、僕は僕の場所にいる。でもジョコビッチはそうではなく、今も戦い続けていて素晴らしい時間を過ごしているんだ」と説明。その後改めて「それが現実で、そのことを無視する必要はない。9か月後に何が起こるかはわからないが、今はジョコビッチが最多優勝の本命だろう」と語った。
その一方でナダルは、9月の全米オープン決勝でジョコビッチを破ってグランドスラム初優勝を達成した世界2位のダニール・メドベージェフ(ロシア/25歳)をはじめとする有望な若手にも言及。彼らの成熟ぶりについて「例えばメドベージェフやチチパス、ズべレフなどはもはや『ネクストジェン(次世代のプレーヤー)』ではない。すでにそのネクストジェンと呼ばれる段階を過ぎている」と表現した。
なお、2005年から慢性的に抱えていた左足のケガの悪化により8月半ばに2021年シーズン終了を発表したナダルは、すでに自身が運営する故郷のスペイン・マヨルカ島のテニスアカデミーで練習を再開。また、現段階では12月16日に開かれるエキジビジョンマッチ「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」(アラブ首長国連邦/アブダビ)で復帰する予定だ。
文●中村光佑
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