泥沼4連敗のマジョルカにおける久保建英の状況を地元紙が厳しく指摘!「すっかり混乱している」
現地時間3月6日、ラ・リーガ第27節が行なわれ、マジョルカは3−4でセルタに敗れて、4連敗を喫した。
勝点6差の両チームによる点取り合戦は13分に口火が切られ、フランコ・セルビのシュートがクロスにはね返されたところをチアゴ・ガリャルドが詰めてホームのセルタが先制。対するマジョルカは5分後にジョバンニ・アレッサンドロ・ゴンサレス・アプードが左からのクロスに懸命に伸ばした足で合わせて追いつく。25分にデニス・スアレスが詰めてセルタに再度リードをもたらして前半を終えるが、アウェーチームは49分にFKからアントニオ・ライージョが放ったヘッド弾が相手に当たって同点ゴールとなる。
再び追いつかれたホームチームは、61分にセルビのクロスをイアゴ・アスパスがダイレクトで決めて勝ち越し。しかし、終了間際の87分にVAR検証の末にウーゴ・マージョのハンドでPKを得たマジョルカはサルバ・セビージャが決めて試合を振り出す。両チームが勝点1を分け合うかと思われた一戦は、アディショナルタイムの6分、マルティン・ヴァリエントのハンドで今度はセルタがPKを獲得し、アスパスが決勝ゴールを決めた。
幾度も追いつく粘りを見せ、24節アスレティック・ビルバオ戦(3−2)以来となる今季リーガの試合では最多となる3ゴールを奪った一方で、今季2番目に多い4失点を喫して勝点を獲り損なったことについて、今節もベンチ入りを禁じられたルイス・ガルシア・プラサ監督は「我々は失点を減らすとともに、最後の場面でのプレーの仕方(試合の終わらせ方)を覚えなければならない」と課題を指摘している。
8試合連続のスタメン入りを果たし、2トップの一角に入った久保建英は、49分の2点目でFKをゴール前に入れてライージョのヘディングシュートを引き出したが、ジョセフ・エイドゥに当たったということでオウンゴールとなり、アシストとして記録されることはなかった。試合を通して、思い通りのプレーはできず、67分でイ・ガンインとの交代を命じられた彼は、クラブの公式サイトを通して、以下のようにコメントを残した。
「3点を挙げても4失点していては、(勝つことは)難しい。結果には失望しています。チームは良い状態にはありませんが、それでも続けていくしかない。落ち込んではいられません。ファンやみんなのためにも、早く頭を上げていかなければなりません。(3月14日の28節)レアル・マドリー戦に向けて頑張ります」
現地メディアの評価は厳しく、マドリードのスポーツ紙『MRACA』『AS』は3点満点の採点でいずれも「1」、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は5点満点中の「2」といずれも低いものとなり、プレーへの言及はほとんど見られなかった。
他のメディアでも、多くが2点目の“アシスト未遂”の場面で正確なFKをハーフライン付近から放ったことを報じたぐらいだが、その中で地元紙『Ultima Hora』は現在のマジョルカの厳しい状況を伝える記事において、「クボとイ・ガンインは、他選手と意思の疎通ができていない中で、すっかり混乱した状態となっている」と指摘している。
構成●THE DIGEST編集部
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