アメリカで急成長、元NFL選手も参加。“タックル禁止”のアメフト

2017年5月にアメリカで誕生したAFFL(アメリカンフラッグフットボールリーグ)が急成長を遂げている。2019年シーズンには複数のスポーツメディアと提携し、ライブストリーミングなどを通じて、160万人弱の観戦者を獲得した。

動画引用元:The American Flag Football League

フラッグフットボールとは、アメリカンフットボールからタックルなどの危険要素を取り除いた7人制の競技。腰に巻いた「フラッグ」を取ることが、タックルの代わりとなる。アメリカンフットボールよりも狭いコートで、防具を必要とせず、気軽に取り組めることが特徴として挙げられる。

リーグ創設当初は、HPやSNSでのプロモーションにあまり力を入れていなかったAFFL。それにも関わらず、2017年6月に行われた試合の動画は、Youtubeで再生回数200万回を記録した。これは、フラッグフットボールの安全なプレースタイルに共感した元NFL選手が、数多く参戦した影響が大きかったのだ。

動画引用元:The American Flag Football League

しかし、2018年シーズンには100万ドルと華やかだった賞金も、2019年度には20万ドルへと下げざるを得なかった。AFFLを一時的なブームで終わらせず、リーグの資金を何十年というスパンで持続させるためには、必要な措置だったようだ。

そして、2019年シーズンには競技自体の魅力を伝えるべく、複数のスポーツメディアと提携。今後は中国やインドなど、海外への普及にも力を入れていく予定となっている。日本でもすでに協会が設立されており、今後の更なる発展に期待したいところだ。

関連記事