阪神の絶対的守護神スアレスは「隠れたターゲット」!? 米メディアがレッドソックス移籍の可能性を伝える
ポストシーズンも終わりを迎え、日米の野球界はストーブリーグが活気づいている。とりわけ労使協定の期限切れに伴うロックアウト突入も噂されているMLBのフリーエージェント(FA)市場では、多くの選手が相次いで移籍を決めている。
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そうしたなかで“逆輸入”の選手の動向もクローズアップされている。目下、日本の野球ファンからも注視されているのが、阪神タイガースのロベルト・スアレスだ。
来日5年目、阪神に移籍してからは2年目となった今季のスアレスは凄まじかった。2020年の推定年俸8000万円の3倍以上となる約2億6300万円という好条件で2年契約を締結した31歳は、レギュラーシーズン61試合に登板してセ・リーグトップの42セーブをマーク。防御率1.61、与四球率1.16、被打率.183という圧倒的な成績を残した。
矢野燿大監督が、26日に放送されたサンテレビ「熱血!タイガース党」「スアちゃんに何が起こっても受け止めるしかない。それぐらいの信頼があった」と吐露するほどの絶大な存在感を放ったスアレスは、MLB球団からも垂涎の的となっている。米スポーツ専門サイト『Yardbarker』は、「ロベルト・スアレスは、リリーフの拡充を狙うレッドソックスのレーダー内にいる」と伝えている。
もっとも、レッドソックスにはタレントはいる。クローザーを務めたアダム・バーンズを筆頭に、アダム・オッタビーノ、澤村拓一、ジョシュ・テイラーと年間50試合以上に登板した投手は多いのだ。むしろ、最優先すべき補強ポイントは、エドゥアルド・ロドリゲス(→デトロイト・タイガース)の抜けた先発投手にあるように見える。
しかし、同メディアはボストンの日刊紙『Boston Globe』のアレックス・スパイアー記者が「チームは中継ぎ陣のアップグレードを画策している。我々にとって馴染みのある名前だけでなく、国際的な市場を含めて範囲を広げている」と伝えた内容を報じたうえで、「日本の阪神にいるスアレスは隠れたターゲットだ」とした。
さらに『Yardbarker』は、「31歳になるスアレスの獲得に何球団が動くかは不明だ」としながらも、こう続けている。
「まだ、オプトアウトの条件を手にしているスアレスだが、阪神との契約を締結している段階ではある。だが、彼が移籍を決意した時には、必ず複数の球団がFA交渉を始めることだろう。彼の潜在的な能力はそれほど高い。レッドソックスもその可能性を模索するはずだ」
保留者名簿の提出期限となっている30日に、今季限りでの阪神退団が決定的とされる報道が出たスアレス。そのキャリアで追い求めてきたメジャーという大舞台で彼がいかなるパフォーマンスを見せるのか。「複数球団がチェックしている」という移籍先も含めて注目したい。
構成●THE DIGEST編集部
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