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伝統のダービーで攻守に貢献した旗手怜央に現地メディアから賛辞続々!「10点満点」「最優秀選手選定」

圧巻のパフォーマンスで存在感を見せつけた旗手。チームは首位に浮上した。(C)Getty Images
 現地時間2月2日、スコットランド・プレミアシップの第22節が行なわれ、セルティックは宿敵レンジャーズを3-0で下し、首位の座を奪い取った。

 勝点2差で迎えたセルティック・パークでの「オールドファーム・ダービー」。開始からわずか5分、ホームチームが早くも先制点を奪うが、CKのクリアボールを拾い、狙いすませたシュートをゴール右隅に突き刺したのが、加入4戦目を迎えたばかりの旗手怜央だった。デビュー戦でマン・オブ・ザ・マッチに選出される活躍を見せ、2戦目では初ゴールを強烈なミドルから決めるなど、見る者に感銘を与え続けている日本人MFは、この伝統の一戦でも絶大な存在感を示した。

 42分には、右サイドでの速い展開からパスを受け、シュートコースを確認して迷わず右足を振り抜くと、再びボールはゴール右隅に吸い込まれる。2ゴールを決めた彼は、さらにその2分後、スローインを受けて左サイドを抜け出して上質のクロスをゴール前に入れ、リエル・アバダの3点目をアシストし、前半で勝負を決めてしまった。
  秀逸の活躍を見せた殊勲者は、試合後の会見で「今までのサッカー人生で、こんなに多くのサポーターの前でやったことがないので、そこでゴールを決められて、すごく気分が良いです。重要な一戦でチームの勝利に貢献できたことをファンも喜んでくれたので、すごく嬉しかったです」「2点目の方が、自分らしくシュートを決められたんじゃないかなと思います」などと語り、自身のSNSではサムズアップの絵文字で勝利の喜びを表わしている。

 アンジェ・ポステコグルー監督は「ゴールを決められたことは、彼にとって非常に良かった」と振り返った他、「もっと良くなるはずだ。必要とされるフィットネスレベルからはまだ遠い状態にあるが、着実に彼を育てていくつもりでいる」と今後に向けてさらなる期待を寄せた。また、セルティックの公式サイトは「大一番で日本人MFが圧倒的なパフォーマンスを披露」「いきなりゴールを決める鮮烈なダービーデビュー」「前線で攻撃のリズムを作るだけでなく、献身的な守備でもチームに貢献」と賛辞を贈った。
  グラスゴー出身のジョン・マッギン(現アストン・ビラ)が「旗手、とんでもない選手だ」、セルティック育ちのアンドリュー・ロバートソン(リバプール)が「旗手は大した選手だ」とSNSに投稿するほどのインパクトを放った日本人に対して、当然ながら現地メディアも反応。英国公共放送『BBC』は旗手をこの試合の最優秀選手に選定し、「2つのゴールはさておき、攻守における24歳のエネルギーは比類のないものであり、素晴らしいパフォーマンスだった」と綴っている。

 同メディアの視聴者投票による採点でも両チーム最多の「9.10」を獲得した彼は、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』の採点では満点の「10」! やはりマン・オブ・ザ・マッチに選定し、「好守でのエネルギッシュな動きが際立っており、レンジャーズはこの24歳を抑える方法を見つけられなかった。1月の加入以来、彼は絶大なインパクトを放っている」と、こちらも『BBC』と同じポイントに注目して激賞した。

 スコットランドの日刊紙『THE SCOTSMAN』は「傑出したチームのマスタークラス」「24歳のパフォーマンスには称賛すべき点が満ち溢れ、140万ポンドの移籍金がとてつもなく安く思えるほどだ」「正確なシュートとパス、混沌としたエリアでスペースを作り出す巧みな技に、必要な際にはいつでも守備面でカバーするなど、効果的かつ素晴らしい仕事率が組み合わさっている」と賛辞を並べ、採点は単独最高の「9」を与えている。
 『Glasgow Evening Times』の採点はヨジップ・ユラノビッチと並んで最高の「9」で、寸評では「傑出していた。1点目はこぼれ球を拾って決め、2点目は純粋に素晴らしかった。彼は短期間でファンのお気に入りとなり、ポステコグルー監督にとってのキーマンとなった」と記述。『SCOTTISH DAILY EXPRESS』は「これ以上ないダービーのデビュー戦となった。新たなファンのお気に入りによる、煌めくショー」と称賛し、こちらは「10」の満点評価となった。

 英国の『Daily Record』では最高タイの「9」で、「日本人選手は先制のシュートをネットに叩き込んで夢のようなスタートを切った。2点目と3点目のアシストの前には、相手FWライアン・ケントを止める素晴らしい守備での働きを披露」と報道。最後にサッカー専門メディア『90min』は、「彼の加入時にファンは無関心だったが、今夜の2つのゴールとアシストは、クラブの歴史において語り継がれる存在となったことを意味する。呆れるほど良いパフォーマンスだった」と絶賛して、こちらの採点は満点の「10」としている。

構成●THE DIGEST編集部

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