元中日戦士の息子が語ったメジャー挑戦の夢!「日本の投手より対処しやすい」と説く理由は東京五輪にあり
日本球界でも活躍したスターを父に持つサラブレットは、“野球の本場”での活躍を夢見ているようだ。KBOリーグ(韓国リーグ)のキウム・ヒーローズに所属するイ・ジョンフである。
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1998年から4年間に渡って中日でプレーしたイ・ジョンボムを父に持つ23歳は、かねてから自身の“生まれ故郷”(名古屋出身)でもある日本に対する憧れを公言。一部の韓国メディアでは、海外FA権を取得する3年後にNPB挑戦もありえるのではないかと囁かれていた。
しかし、本人は球界の最高峰とされるMLB挑戦を決意している。現在、春季キャンプ中のイ・ジョンフは、去る2月12日に韓国メディア『聯合ニュース』などの取材に応じ、こう心境を語っている。
「僕は先輩たちがアメリカに行く姿を見てきた。そのなかでキム・ハソンが『お前もやれるから来い』と言ってくれて、少しずつその夢が膨らんでいった。それからキウムで初めてアリゾナキャンプに行ったときに、シンプルにメジャーリーガーが使っている施設を見て驚いた。『こういうところで野球がやってみたい』と思えるようになった」
それでも、当初は「挑戦したとして自分に対応できるだろうか」と迷いがあったという。だが、そんな彼を後押ししたのが、奇しくも昨夏に日本で開催された東京五輪だった。
「僕はプレミア12にも行った。でも、あのオリンピックにはレベルの高い投手たちが来日していた。そこで向こうのレベルをある程度は実感できたんだ。もちろん、アメリカの投手たちもいい球を投げていたけど、日本の投手よりは対処しやすいと思えた。変化球を多彩に使って勝負を仕掛けてくる日本で戦うのは簡単ではない。反対にアメリカの投手は力勝負を挑んでくる。僕は攻撃的なバッターだからアメリカの方が合うと思ったんだ」
さらに「失敗を考えていく選手はいないだろうけど、仮に失敗をしたとしても一度は挑戦をしてみたい」と力強く語ったイ・ジョンフ。はたして、韓国球界屈指のスラッガーは、MLB行きの夢を叶えられるのか。昨夏に日本でも声価を高めた23歳の去就に引き続き注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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