【日本代表/WEB取材】フレッシュな選手も躍動し立川・府中に快勝。「何が起きてもチームの力を落とさない構成を考えて戦ってきた」(ブルーノ・ガルシア監督)
バルドラール浦安、Y.S.C.C.横浜に敗れてしまった試合とは一転し立川・府中とのゲームは大差をつけた日本代表。持ち味である前線からのアグレッシブなディフェンスからはじまり主導権を握り続け大量得点を決め失点も1に抑えた。
またこの試合では内田隼太が2ゴールを決め、追加招集となった水谷颯真も得点を挙げるなどフレッシュな選手も爪痕を残した。
ブルーノ・ガルシア監督が「誰かが欠けてもチーム力を落とさないよう準備をしていくと」何度も言ってきたことを体現するような、選手層の厚さを感じさせる内容になったこの試合をどのように総括するのだろうか。
■試合結果
11月11日(水)10:00キックオフ
日本代表 8-1 立川・府中<第1ピリオド>
9分 仁部屋 1-0
17分 皆本 2-0
18分 平田 3-0
<第2ピリオド>
23分 水谷 4-0
25分 室田 5-0
28分 内田 6-0
30分 失点 6-1
34分 平田 7-1
38分 内田 8-1─1stセット─
1関口優志(12矢澤大夢)
2星翔太
14西谷良介
10仁部屋和弘
5皆本晃─2ndセット─
3安藤良平
7室田祐希
11平田ネトアントニオマサノリ
19水谷颯真─3rdセット─
9小門勇太
8内村俊太(6上村充哉)
13内田隼太
20伊藤圭汰(21石田健太郎)
代表チームの継続と強化に軌道を戻すことができた
──トレーニングマッチを試合を振り返って。
今日は結果からも明らかなように、内容も良いゲームでした。
また、立川・府中アスレティックFCのみなさん、その前に協力いただいたバルドラール浦安、Y.S.C.C.横浜のみなさんにも、自分たちの練習もままならないような難しい局面のなかで、大会に向けた準備としてゲーム機会を求めていた我々の無理を聞き入れ、力を貸してもらったことに感謝しています。
今日はこれまでのトレーニングマッチでできていなかったことをリセットして、改めて代表チームの継続と強化に軌道を戻すことができました。
──この3試合は全て3セットで戦い、メンバーが違うとはいえ、ポジションバランスなどの構成や戦い方のコンセプトは同じように戦っているようでした。そのなかで大きく違う結果になった理由はありますか?
これまで続けている大会(アジア選手権)への準備ということは変わらないですが、その過程の取り組みや目的は多岐に渡り、いろんなテストを重ねています。組み合わせもそうです。また、組み合わせと言っても、今回は6クラブから選手を招集していますが、それが7クラブ、8クラブ、多いときは9クラブから呼んできました。そういうリストにいる選手を組み合わせ、コントロールするというのは簡単ではありません。いろんな相手に対してどのような戦略、戦術をとるか。そうしたことを複合的に考えていくと、時間的な制限も出てきます。今回は、そうした噛み合わせがうまく機能したと思っています。
──水谷颯真選手や石田健太郎選手などフレッシュな選手がゴールを決めました。中核選手の脅威となるような新しい収穫はありましたか?
「脅威」という言葉を拾いますと、代表チームには、期待と喜び、楽しみしかありません。中核選手といえども、そういう特別な立場に入っていきたい選手は多いので、脅威は常にある。代表チームとしては、若手が招集され機会をモノにして力を発揮してくれることは大きなことです。
この情勢のなかで、今回招集できなかった選手もいます。シュライカー大阪の関係者の方々には、この場をお借りして、応援と、早期の回復の願いをお伝えいたします。ただ、そうしたことが、いつ、誰に起きてもおかしくはないですから、何が起きてもチームの力を落とさないという構成を考えて戦ってきました。
中核への脅威ということでも今後の楽しみ、喜びがあると捉えています。
──延期となっていたカタールでのアジア選手権が3月末に開催されることになりました。
キャンプ中の知らせであり、最新の、公式の情報を把握し切れていません。速報ベースでは(開催が決定したことを)聞いていますが、私たちはまだ、AFCからの日程の正式な決定の連絡を確認できていません。代表チームとして確認できましたら、そこからは、改めてリーグや各クラブと大会に向けた話し合いや調整が必要になります。これまでも、いろんなことが、いろんなタイミングで起きるだろうとシミュレーションしてきましたが、具体的にどのような活動を組んでいくか、必要な調整を詰めていきます。
とはいえ、この状況下ですから(正式な日程を受けた上でも)いくつか準備していたシナリオが起きるかもしれないですし、大会に入ってからも、まだ変化が起こり得る状況ではあります。日程が確定したのであれば、もう少しリアリティのあるシミュレーションができますから、今はそのフェーズへと向かっています。
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