【両チーム記者会見/F1すみだ vs 名古屋】3点ビハインドの王者が一時は逆転するが残り5秒に……
■この試合のハイライトはこちら(ABEMAビデオ)
非常に強烈な宿題をもらった
須賀雄大監督(フウガドールすみだ)
──今シーズンを振り返って。
今シーズンはシーズン頭に勝ち切れない試合が多くて、サポーターのみんなに悔しい想いをさせてしまったなと思っていました。リーグ中盤からはしっかり立て直して戦えたと思います。実際、普通にシーズンを送るのも難しかった中で様々な人のサポートがあったからこそ22試合やり切れたので、そのすべての人に感謝したいと思います。
──須賀監督とって名古屋はどんなチームで、どんな宿題になったのか。
3点先制できたことは非常に決定力があって良かったですが、名古屋にも相当チャンスが来ていたのを大黒章太郎がストップしていたのでこの点差を必要以上に意識せずに、自分たちがやるべきことをするということがとても大事でした。第2ピリオド、第1ピリオドの分、名古屋は借りを返すつもりで思い切り圧力をかけてくると思っていたので受けに回りたくなかった。なのでよりアグレッシブにプレーしようという話でしたが、あの強度のプレスに対して全員が手こずった。名古屋というチームはグループとしても個としても一つ違うレベルの強度を持っているので、そこを掻い潜っていけば追加点が取れたと思うので、そこが一番大きな宿題だと思っています。
──今シーズン限りでの退任が発表されていますが残りのシーズンへの意気込みをお願いします。
第2ピリオド、名古屋が素晴らしいプレーをして、逆に自分たちはなかなかプレスを回避できない展開になりました。非常に強烈な宿題をもらった気持ちです。(全日本フットサル選手権)は自分たちの山的に、名古屋がファイナルに勝ち進んでこないと戦えないので、チームとしてそこまで至れるように頑張りたいです。そこで打ち破れるように、この一週間も無駄にせずに向上していきたいと思います。サポーターのみんなとは最後まで一緒に戦っていきたいので、できれば浜松会場まで足を運んでもらって最後も一緒に戦いと思うので期待していてください。
──今シーズンはリモートマッチもありましたがファンに伝えたいことは?
リモートマッチで改めてファンの皆さんの力を今シーズンは思い知った1年になりました。改めて自分たちは会場に来てくださるファンの皆さんやABEMAを見てくださっている皆さんで支えられていることを認識した年になりました。この感謝の気持ちを忘れずに、何年も続けていくことが大事だと思うので、その恩返しをこれからもしていきたいと思います。
同点という結果は公平だった
フエンテス監督(名古屋オーシャンズ)
──今シーズンを振り返って。
今シーズンは非常にポジティブなシーズンで、目標も達成できたので良かったと思います。ただし今シーズンは明日がどうなるかすらわからない違う味だったシーズンでした。その中で試合ができた感謝の気持ちを含めて皆さんに感謝したいです。私たちも毎日の大切さをわかったシーズンでしたし、ハードワークして目標を達成できたことは本当に満足しています。ですがシーズンはまだ終わっていないので、最後までしっかりと力を発揮して、皆さんと一緒に盛り上げていきたいと思います。
──今日の2失点目はすみだに期限付き移籍している鬼塚祥慶選手のアシストから生まれました。1シーズンを経て彼にどんな変化があると感じていますか?
移籍してすごく良かったと思いますし、この調子なら近い将来、オーシャンズに戻ってくる選手だと思います。若い選手はゲームにどんどん出場して成長することが一番です。やはりプレーできなければ成長も止まってしまう。そこでの経験も大事ですがトップリーグでプレーすることが彼にとって今は一番大事なので、今後も期待できると思います。
──当初のゲームプランと3失点してしまった後の修正点は?
ゲームプランとしてはもちろん、先制点を取ろうとしていましたが、相手の流れに飲まれタイミングよく相手にゴールが生まれました。ですが第1ピリオドから悪くはなかったので相手のプレス回避もうまくできてフィニッシュまで持ち込めていましたが最後のパス、フィニッシュがうまくいかなかった。負けている状況で「取り戻さなければいけない」という焦りもあったと思います。
ハーフタイムで戦術的な修正はしましたけど、どちらかといえば気持ちを切り替えようと話しました。第1ピリオド、うまくボールを持てていたときもあったので主導権を握れていた感覚でした。ですがそれがフィニッシュの雑さや攻守の切り替えでの油断につながった。ゴール前でのチャンスを徹底的に決めないと今日のようにプレッシャーも強いチーム相手とのゲーム動かせない。気持ちを引き締めてゲームをシビアに見ていこうと伝えました。
その傾向としてラストパスも丁寧になりましたし、プレッシャーもより効くようになりましたので第2ピリオドに向けてのいい薬になったと思っています。相手のミスを誘うことができたので、第2ピリオドでは先手を打てて守備から攻撃に移行して、得点が多く取れました。
最後のパワープレーでもいいディフェンスをしていましたが残り5秒にセットプレーで残念ながら失点してしまいました。相手の戦略が上手かったこともありますが、一か八かの戦略でしたね。ゴール前にあれだけ多くの選手がいる中で蹴り込まれたからこそ不運にも失点してしまいました。全体的に見ては、第1ピリオドからどんどん向上していったので、引き分けた中でも次に繋がった試合ができました。相手も気持ちも入っていましたし、しっかりゲーム戦略を立てていたので同点という結果は公平だったのかなと感じています。
──最近の試合では引き分けや接戦が続いていますが全日本選手権への手応えは?
もちろん影響が全くないかと言われればそうではありませんが、名古屋オーシャンズというブランドを掲げてプレーしているので、常にどんな状況でも勝つことが義務付けられているイメージがあります。勝って勢いつけていきたいので、引き分けて終わってしまったことは選手の中でも少し悔いが残ったと思います。ただ、私が一番見ているのはゲームの内容です。課題がはっきりしているゲームで、フィニッシュのところが甘かった。
そこは修正できますし、第1ピリオドから第2ピリオドへ向けてチームの変化も見れたゲームでした。そういう面では、内容は悪くなかったので、勝って勢いづけることができなかったとはいえ十分次に繋げられました。あと、お客さんには楽しんでもらえた試合だと思います。両チームとも勝ちにいってすごくオープンのあるゲームだったと思います。
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