現代NBAに理解を示すウェイド。一方で「これ以上3ポイントが増えたら楽しめないけど」<DUNKSHOOT>

3ポイント全盛の現代NBA。長距離砲の重要性についてウェイドは理解を示しているようだ。(C)Getty Images
現在のNBAは3ポイント全盛の時代だ。リーグ全体の1試合平均試投数は史上最多の35.5本で、10年前の2011−12シーズン(18.4本)と比べて約倍増。今や3ポイントが勝敗のカギを握っていると言っていい。

ただ、このリーグの新たなトレンドをあまりよく思わない人がいるのも事実。特に、激しい肉弾戦が繰り広げられていた1980~90年代のNBAを知る識者やファンからは「ゲームにタフさがなくなった」として否定的な意見が述べられることも少なくない。

アメリカのメディア『WIRED』が現地時間12月21日(日本時間22日、日付は以下同)に公開したYouTube動画のなかで、かつてマイアミ・ヒートなどで活躍したレジェンド選手のドゥエイン・ウェイドも、この“3ポイント時代のNBA”について言及。SNSを通じてファンから投げかけられた「3ポイントがゲームをダメにしているのか、もしショットの80%が3ポイントになったら観戦を楽しめるか」という質問に対し、こう答えた。
「シュートの80%が3ポイントのゲームは楽しめないだろうな。だけど、今のゲームの性質は理解できる。“3点”より“2点”の方が多いこともね。そして、もしあるチームが3ポイントを60本打ち、もう一方のチームが30本打ったら、どちらが勝つだろうか。

以前の時代を知る人は、自分たちの頃のものと同じような試合が観たいだろうね。だけど、現在行なわれているゲームを評価する方法も考えなきゃならないんだ」

3ポイントがこれ以上増えることには難色を示しながらも、時代の変化には理解する姿勢を見せたウェイド。今後、リーグのトレンドがどう変わっていくかはわからないが、ウェイドのように柔軟な思考を持つことが重要になるかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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