
◆◆日本サッカー選手の移籍
日本のサッカー選手の海外リーグへの移籍の流れが加速している。
かつては国内で実績を作り日本代表で活躍してから海外へという傾向があったが、今は国内で1、2年ほど目立った活躍した若手にはすぐに声がかかる。また、高校卒業後Jリーグを経ずに海外のチームに入団する選手も出てきた。
この夏は川崎フロンターレのDF高井幸大(20歳)がイングランド・プレミアリーグのトッテナムへの移籍したことが大きな話題となった。
これまでは世界のサッカーの中心地であるヨーロッパでも、まずは中堅国、中堅チームへ移籍し、そこからビッグクラブへステップアップしていくケースが多かった。それが今回の高井はいきなり、世界最高峰と言われるプレミアリーグのビッグクラブへ。移籍の形も様変わりしてきていると言える。
日本人=技術と献身性を兼ね備えた選手という評価はヨーロッパで定着しつつあるが、そうしたなかで三笘薫(ブライトン)や遠藤航(リバプール)をはじめとした現日本代表の主力でプレーしている選手たちの多くが欧州で地に足を着けた活躍をしていることも、この流れを後押ししているのだろう。
また、ヨーロッパのサッカーは戦術が高度化し、「走力」「守備の献身性」「戦術理解力」などがますます重要視されてきているが、日本人選手はこの点で高い評価を受けていて、ヨーロッパの現代的な戦術と非常にマッチしている点も大きい。
こうした日本人選手たちの活躍は、日本代表チームのレベルアップにもつながっていて、来年行われるワールドカップに対するファンの期待も大きい。一方で、有望な若手がすぐに海外へ行ってしまう状況は、Jリーグのファンとしては複雑な思いだろう。
また、Jリーグのクラブもこうした選手の移籍を未来へつなげていけるのか注目されている。つまりしっかり移籍金を取り、よりよいクラブ経営につなげていけるのか。選手がより高いレベルのヨーロッパのクラブへいち早く行きたがる状況があるなかで、選手を獲得する側のヨーロッパのクラブが移籍交渉で優位に立っている構図が見え隠れしている。
選手を取られっ放しの状況では、ファンからもそっぽを向かれてしまうだろう。これからは選手の育成だけでなく、ビジネスの面でもJクラブは注目されることになるはずだ。
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