ホワイトソックスと契約の村上宗隆、MLB挑戦初年度にクリアすべき成績とは

村上宗隆

写真:村上宗隆(西村尚己/アフロ)
12月22日、ヤクルトスワローズからポスティングシステムを利用してMLB挑戦を目指していた村上宗隆がシカゴ・ホワイトソックスと契約した。

契約は2年総額3400万ドル(役53億円)となる。

大谷翔平の背中を追う村上の新たな挑戦が始まる

NPBでプレーした8年間でMVP2回、首位打者1回、本塁打王3回、打点王2回など多くの個人タイトル、アジア人打者シーズン最多本塁打記録(56本)などトップオブトップの成績を残してきた村上宗隆。

2025シーズンは怪我に苦しみ22本塁打に終わったものの、その実力はMLBにチャレンジすべきレベルだといえる。

村上本人も高い志を持ってMLBにチャレンジすることになるはずだ。

「大谷翔平」というビッグインパクトを何年も継続しているトップスターと比べられてしまう可能性もあるため精神的なストレスはNPBでプレーしている時とは比にならないはずだが、それでもその背中に少しでも近づくためにはアメリカに渡る意外に選択肢はないだろう。

レギュラー獲得が最低目標、鈴木誠也を超える本塁打で大谷に次ぐ成績を残せればベスト

近年日本人投手がMLBで活躍するケースは増えてきているものの、日本人打者に関しては低調だといえる。

大谷翔平は打者として本塁打王2回、打点王1回、ハンク・アーロン賞3回受賞など桁違いの活躍を見せているが、大谷に次ぐ選手がなかなか出てきていない。

2025シーズンはカブスの鈴木誠也が32本塁打と活躍したが、まだまだトップクラスの評価は得られていない。

そういった意味では、村上はホワイトソックスでレギュラーを掴むのはもちろん、鈴木誠也の昨シーズンの本塁打数を超え(当然ながら来シーズンの鈴木よりも活躍すること)も注目ポイントとなる。

また、空振りの多さも指摘されているため、一定以上の打率(.270以上)もクリアすべきラインとなるだろう。

もしもMLB挑戦初年度で大谷に次ぐ日本人打者というイメージを確立できなかったとしても、村上はまだ25歳と若く、5年、10年とMLBでプレーできるため、2年目、3年目でそのイメージを定着させられれば問題ない。

理想は数年以内に大谷を超える打者となることだが、こればかりはなかなかイメージできず、現段階では視界に入れる必要もないだろう。

果たして村上はMLBにビッグインパクトを与えることができるのか、注目だ。