
高井幸大(提供:Hotspur FC/REX/アフロ)
12月2日に行われたトッテナムU-21チームの練習試合(対戦相手ダゲナム・レッドブリッジ)に長期離脱していた高井幸大が出場し、本格的な実戦復帰を果たした。
CBとしてピッチに立った高井は前半45分のみの出場でベンチに下がった。
日本代表では長期離脱中に新戦力が台頭
高井は日本代表に現れた期待の若手CBとして注目されてきたが、トッテナムに移籍を果たした直後に足底腱膜を負傷し、その後も大腿四頭筋を痛め長期離脱となっていた。
当然ながら代表にも未招集の状態が続いたが、その期間にCBのポジションでは新戦力が台頭した。
鈴木淳之介と渡辺剛はW杯のレギュラーとしてプレーできるポテンシャルを見せ、今後のレギュラー争いでも高い序列をキープしそうな勢いだ。
そのためもしも高井がトップコンディションに戻ったとしても、簡単にCBのレギュラーを掴めるわけではない。
現段階でCBの序列上位には板倉滉(187㎝)、鈴木淳之介(180㎝)、渡辺剛(184㎝)、谷口彰悟(185㎝)とやや身長が低い選手が多いため、サイズがあり屈強なFWを擁する強豪国とW杯で対戦することを想定するならば190㎝台のCBは必要不可欠となる。
そういった意味では、町田浩樹(190㎝)と高井幸大(192㎝)の内どちらかは(可能であれば2人とも)W杯メンバーに選出したいところだ。
トッテナムでは出場機会が望めないため、レンタル移籍も選択肢の1つか
12月上旬に実践復帰できたことは、高井にとっても日本代表にとってもポジティブな出来事だといえる。
しかし、仮に今後コンディションを上げられたとしても、高井は「ハイレベルな実戦経験が積めない」という問題に直面することになる。
トッテナムは現在プレミアリーグの中位ながら、戦力的には上位を狙えるチームとなっている。
特にCBのポジションは、クリスティアン・ロメロやケビン・ダンソ、ミッキー・ファンデフェン、ラドゥ・ドラグシンと良い選手が揃っているため、高井の出場機会はかなり限定的になるはずだ。
高井は21歳の若手選手であるがゆえに、冬の移籍市場で半年間のレンタル移籍をするというのも1つの有効な選択肢になるといえるだろう。
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