
写真:瀬川琉久(千葉ジェッツ)/提供:アフロスポーツ
10月3日に開幕するB1リーグ(りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON)だが、例年にも増して注目度が高まっている。
昨シーズン複数回の離脱があった渡邊雄太も万全の状況でシーズンインができ、日本代表の富永啓生も今シーズンからBリーグでプレーする。
そして新世代の台頭も注目度が高まっている大きな要因の1つといえるだろう。
プロ1年目ながら日本を代表するPGである富樫勇樹とライバル関係を築くまでのインパクトをもたらした瀬川琉久は、特に注目度の高い選手だ。
瀬川は富樫からPGのポジションを奪えるのか&日本代表常連になれるか
瀬川はPGとしてのアシスト能力や視野の広さだけでなく、ユーロステップやスピンムーブ、フェイダウェイシュートなども得意としている。
バランス感覚が良く体勢が崩れてもジャンプショットを決めエンドワンをモノにする能力も高い。
とにかく「テクニカルなプレー」が大きな特徴だ。
ディフェンス力もあり、日本では「サイズのあるPG」であるためブロックをするシーンも見られるほどだ。
そんな瀬川の今後の課題は、「3ポイント成功率」だろう。
昨季の3ポイント成功率は32.1%であり、ランキング上位のSGなどは40%以上であることから間違いなくレベルアップが必要だ。
「4年以内にアメリカに行く」と目標を掲げている瀬川だが、NBAやGリーグでは3ポイントラインがBリーグと国際試合よりも遠い。
そのため、もしも今の瀬川がNBAに挑戦したならば、全く活躍できずに帰国することになるだろう。
当然ながら「プロとしての経験値」も上積みしていかなければならないが、3ポイントシュートに関しては普段の練習から意識的に取り組み、30%台後半の数値まで上げる必要がある。
河村勇輝という絶対的なPGが日本にはいるが、瀬川は河村よりも12㎝身長が高くサイズ面のアドバンテージがある。
今後日本代表として共闘する可能性は高いが、瀬川がNBAに挑戦できるほどの実力を身につけたならば相手国のPGのサイズが大きい際に瀬川を起用するといった選択肢も出てくるはずだ。
果たして瀬川は富樫勇樹からスターターを奪えるのか。
そして日本代表入りし常連メンバーになっていけるのか。
今シーズンの瀬川琉久に注目だ。
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