レイカーズはドンチッチのチームへ!レブロンが2番手を受け入れられるかが成功へのポイント

ルカ・ドンチッチ、レブロン・ジェームズ(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

ルカ・ドンチッチ、レブロン・ジェームズ(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
NBAのレギュラーシーズンに向けたキャンプ開始まで2ヶ月以上ありスター選手たちは身体を休めているが、各チームのGMを含めた首脳陣はチーム編成や戦略の見直しを本格化させている。

過去17回NBAチャンピオンに輝いているロサンゼルス・レイカーズも、2019-2020シーズンぶりとなる18回目の優勝を目指し積極的に動いている。

「キング」と称されるレブロン・ジェームズは12月で41歳となるが、レイカーズを優勝に導くためにはルカ・ドンチッチに主役を譲りセカンドオプションに徹する必要があるといえるだろう。

積極的な補強で着実に戦力UPしたレイカーズ

昨シーズンはレギュラーシーズンでウェスタンカンファレンス3位となりプレーオフに進出したものの、プレーオフ1回戦でティンバーウルブズに屈したレイカーズ。

ドンチッチの加入と引き換えにビッグマン不在(アンソニー・デイビスのトレードによる放出)という状況が起こり、戦力バランスがかなり崩れてしまっていた。

しかし、レイカーズは今オフでチーム編成を理想的な状態に戻すことに成功している。

213㎝の即戦力となるビッグマン、ディアンドレ・エイトンを獲得し、両サイドで柔軟に動くスペーシングを得意としレイカーズの課題となるディフェンスにも貢献できるジェイク・ラレイビアも獲得している。

ジャクソン・ヘイズも1年契約で残留し、チームバランスは昨季よりも圧倒的に良いといえるだろう。

レブロンがドンチッチにエースを譲ることができればチームは上手く回るはず

前述した通り、弱点となるセンターのポジションの強化に成功したレイカーズだが、NBAチャンピオンを目指すためにはまだいくつか懸念されるポイントがある。

ディフェンス面ではドンチッチ、レブロン、リーブスというあまりディフェンスのレベルが高くない3人が同時にコートに立つ時間があることだが、オフェンス面では「レブロンがドンチッチに次ぐセカンドオプションとしてプレーできるか」がポイントとなる。

実際に元NBA選手のポール・ピアースは、「ルカ(ドンチッチ)に鍵を渡す時が来たんだ」とテレビ番組内でコメントしていたが、多くのファンはそれほど心配していない問題だろう。

なぜならば、すでにレブロンは昨シーズンのプレーオフで「使われる側の選手」を受け入れていたからだ。

キングとしての振る舞いの頻度は明らかに少なくなっていて、淡々とやるべきことをこなしている印象を受けた。

ドンチッチを立てることができるため、チーム内の雰囲気も決して悪くならないだろう。(戦術的にハマらず雰囲気が悪くなることはあるだろうが)

果たしてレイカーズは来シーズンNBAチャンピオンになれるのか。

レイカーズの一員としてはおそらく最後のシーズンになるレブロン・ジェームズのプレーに注目しよう。