最高の一瞬『撮っていて楽しい_ヴィニシウス(サッカー)』

 

ヴィニシウスは見ていて、撮っていて楽しい感じがします。やはりブラジルの選手ですね。

 

ドリブルでは、相手に取られずに長い時間ボールをキープしていることも多く、こちらも連続で長く撮れるので、そうした面も楽しいのかもしれません。

 

そして、人の良さがどことなく顔に出ている感じもします。これだけうまくても嫌らしい雰囲気がなく、プレーも全然サボらないし、応援したい気にさせられます。

 

ただ、1人のドリブルではなく、周囲の選手とのコンビネーションプレーになると、ブラジルはすべてが速いです(笑)。

 

判断の速さが異常というか、敵味方の状況を瞬時に察知して体が勝手に動いているという印象を受けます。それは練習を重ねて作り上げたあうんの呼吸といったものでもなく、もっと動物的なものを感じます。ほかのチームと次元が違うんです。

 

なので、ゴールが近くなったら、決めそうな選手をずっと狙っておかないと、決定的なシーンはなかなか撮れないだろうという感じになります。

 

 

▼佐野美樹(さの・みき)

東京都生まれ。写真家いしだまことに師事後、スポーツフォトグラファー梁川剛のアシスタントを経てフリーに。サッカーやレスリングを中心としたスポーツだけでなく、人物ポートレートや料理など、広告やエディトリアルにて幅広い分野で活動している。カタール・ドーハでは大好きなビリヤニを思う存分堪能した。

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